アルメニア総主教、「和平過程」に言及
2025年06月01日付 Cumhuriyet 紙
トルコ・アルメニア総主教シャハク・マシャルヤン氏は、「新しい過程」に関して会見の中で、過程を支持すると述べて、「総主教として、宗教家として、全ての宗教家のメッセージが必要である、と考える。平和より利益があり、美しい道はない。なぜなら、平和でないときは、何もない。何ら実りないものである。」と述べた。
トルコ・アルメニア総主教シャハク・マシャルヤン氏は、ディヤルバクル県スル郡にある歴史的なスルプ・ギラゴス教会で行われた「洗礼の儀式を」を取り仕切った。中東最大のアルメニア教会であるスルプ・ギラゴス教会の名の下で行われた儀式において、讃美歌が歌われた。聖書の一部が朗誦された。信徒はというと、祈りを捧げ、ろうそくに火を灯した。儀式は、マシャルヤン総主教のアルメニア語とトルコ語の説教で終わった。
マシャルヤン総主教は、その後新聞記者たちに時事に関する会見を行った。実施した儀式に関して説明したマシャルヤン総主教は、「私達が一般的にアナトリアにある教会のために任命を行なった日となる。ディヤルバクル県のスルプ・ギラゴス教会にとって、5月の最終週あるいは6月の第1週が教会の日程に適した今日を指定した。その結果イスタンブルから私たちはやってきた。今後、より沢山の参加がこの教会であると確信している。」と話した。
スルプ・ギラゴス教会が中東で最大のアルメニア教会であると述べたマシャルヤン総主教は、教会を世界に紹介することを目的としていると付け加えた。
■トルコの38の教会を働いているのは20名
マシャルヤン総主教は、神学校がないため学生の養成が困難であると述べて、次のように続けた。
「私たちには残念ながら神学校がない。そのため、学生たちを養成することが困難である。このような学校がないため需要も少ない。私たちには38の教会がある、トルコに。働いているのは僅か20人である。これも十分な数ではない。もちろん、私たちは増やす努力をしている。アナトリアに残っているこうした教会群を、人が少ないからと言って切り捨てたくはない。一連の特別な日や祭日にはイスタンブルから人を派遣して不足を補うように努めている。」
■平和がなければ何ら実りのないものとなる
マシャルヤン総主教は、「新しい過程」に関する講評も行った。この過程において、総主教ならび、全ての宗教家のメッセージが必要であると述べたマシャルヤン総主教は、次のように話した。
「平和より利益があり、美しい道はない。なぜなら、平和でなければ、何もないからである。何ら実りのないものとなる。芽吹きは尽きる。従って、その平和とともに人々は同じテーブルの周りで座ることができ、話すことができる。問題を解決することができる。私たちはこの過程を希望として見ている。その希望はこの土地で常にある。なぜなら、心の中でそうした希望を育てている人々がたくさんいるからである。人々を最後に見捨てるのは希望である。だからいい意図を持つよう、言っているのだ。心の中に常にそのような希望を抱いている人々がかなりいるのだから。だから、そうした利益を見つけて、共有することは皆の益になるのだ。平和あれ、健康あれ、友情・兄弟愛あれ、と口にしている。」と話した。
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( 翻訳者:新井慧 )
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