イスラエル軍、マドリーン号に乗船、介入
2025年06月09日付 Cumhuriyet 紙
最新情報。イスラエル軍は、ガザ封鎖を解除する目的でイタリアを出発したマドリーン号に攻撃を仕掛けた。船に乗り込んだイスラエル兵は、2人のトルコ人を含む12人の活動家を拘束した。トルコ外務省は、会見を行い、「イスラエルは、テロ国家であることを今一度証明した。」と述べた。
イスラエル軍は、ガザ地区への人道支援物資を届けるために出発した、12人の人権擁護活動家が乗っていたマドリーン号を妨害した。
急襲後、船と通信が途絶え、船はアシュドット港に曳航させられたと報じられた。自由船隊連合という名の市民団体組織が、ガザ向けの封鎖を解除し地域へ救援物資を届ける目的でミッションを行った。この枠組みで18㎡のヨットは、6月1日にイタリアのカターニャにあるサン・ジョヴァンニ港からガザに向け出発した。
■12人の人権擁護派が拘束
自由船隊連合は朝方に発表を行い、船では警報装置が与えられ、介入に対する準備が行われていたと発表された。国連で行われた発表では、船は5艘のイスラエル軍のボートによって転覆させられたと発表された。
自由船隊連合が行った最新の発表では、船には干渉が行われ、イスラエル軍兵士が船に乗船したと述べた。その後、船との通信が途絶えた。
船にいた12人の活動家は拘束されたと発表された。イランは、イスラエルの干渉を「海賊行為」と性格づけた。
■船には誰がいたのか
マドリーン号には、欧州議会のフランス人リマ・ハッサン議員、ドイツ国籍のヤセミン・アジャル、トルコからヒュセイン・シュアイブ・オルド、ブラジルからチアゴ・アヴィラ、スペインからセルヒオ・トリビオ、オランダからマルコ・ヴァン・レン、フランスからバティスト・アンドレ、レヴァ・ヴィア、パスカル・マリエラス、ヤニス・ムハムディ、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリと新聞記者のオマル・ファイアドがいた。
マドリーン号は、ガザの人々のために緊急で必要な離乳食、小麦粉、米、子供用のオムツ、女性の衛生用品、水の浄化キッド、医療用品、松葉づえ、子どもの義肢といった用品を運んでいた。
■外務省:イスラエルは、テロ国家であることを証明
トルコ共和国外務省は、船に対するイスラエルの干渉に関して発表を行った。外務省は次のように述べた。
「ガザヘ人道支援物資を届ける目的で出発し、トルコ国民も乗船しているマドリーンという名の船に向け、国際海域を航行中にイスラエル軍による干渉を受けたことは、国際法の明確な侵犯である。
ネタニヤフ政権の、航海の自由と海の安全を脅かすこの忌まわしい攻撃は、イスラエルがテロ国家であることを今一度証明した。ガザで飢餓を武器として使用し、人道的支援を妨害するイスラエルの抹殺政策に対して、国際社会の正当な反発は続いていくことだろう。イスラエルの攻撃的で法を無視した態度は、人道的な価値を支える声を黙らせることはできないだろう。」
■私たちの大使館は試みた
外務省関係者は、イスラエルによって捕らえられたマドリーン号に乗船していたトルコ国民の状態を密接に注視し釈放させるため、在テルアビブ大使館が必要なアプローチをし、家族にも逐一報告をしていると述べた。
外務省の上位の関係者は、ガザに人道的支援物資を届けるため出発し、イスラエルによって捕らえられたマドリーン号に乗船していたトルコ国民の状態を注視していると述べた。
関係者は、「マドリーン号に乗船していたトルコ国民の状態を密接に注視している。同国民が、乗船している船が着岸したらすぐに釈放されるよう、在テルアビブ大使館が必要なアプローチをしている。国民の近親者には定期的に報告をしている。」と述べた。
■自由船隊連合:有志が軍によって捕らえられた
自由船隊連合がテレグラムのアカウントを通じて行った発表では、「マドリーン号に乗船している有志は、イスラエル軍によって捕らえられた。」と述べた。
発表では、ガザで飢餓にあえぐパレスチナ人を支援するために出発し、捕らえられた人権活動家たちの安全が確保されるよう、各国が自国の外務省に圧力をかけるよう呼び掛けた。
■自国に送還
イスラエル外務省は、ガザ地区まで約185kmのところで捕らえられたマドリーン号がイスラエルに連行されたと発表した。活動家たちは自国に送還されるだろうと伝えた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:60289 )