イマムオール「不正経理報告書」の内容、明らかに
2025年06月18日付 Milliyet 紙


イスタンブル広域市に対する「不正」捜査で、エクレム・イマムオール氏に関して準備された金融犯罪調査機構(MASAK)の報告書が公開された。

イスタンブル共和国検察によるイスタンブル広域市((İBB)の「不正」捜査で逮捕されたİBBエクレム・イマムオール市長について、金融犯罪調査機構(MASAK)の報告書が公表された。エクレム・イマムオール本人と、一親等の親戚の資産が詳細に分析されたこの報告書では、エクレム・イマムオールが不正所得により、少なくともヴィラ4棟、アパート7棟、オフィス14室、63万7,106ユーロと6,355万151リラを得ていたことが明らかになったと述べられている。

■「4件の報告書が作成された」
報告書では、イスタンブル共和国検察組織犯罪捜査局がİBBを対象にした調査で、MASAKに2025年1月22日と、同年2月3日付で2通の文書を送付し、その文書に基づいて2月25日、3月4日、3月17日に3通の報告書が検察へ送付されたと明らかにした。捜査が進む中、検察から3月4日に再度報告書が要求され、4通目の報告書が3月19日に作成されたことも掲載されている。

■「11回の報告書要求」

3月19日にエクレム・イマムオールİBB市長が拘束された後、捜査で新たな情報が出てきた。検察庁はこの情報に基づいて3月29日、4月7日、4月14日、4月17日、4月18日、5月7日、5月8日、5月12日、5月15日、5月20日、そして5月28日の計11回、新しい報告書を準備するようMASAKに文書を送った。これらの文書を受けて作成された報告書が6月4日にイスタンブル共和国主席検察庁に送られた。

■「1億5800万リラ相当の会社が4800万リラで売却」

実施された調査で、ギュッルジェ農業株式会社という企業がイマムオール建設株式会社に譲渡されるときに不正が行われたことが明らかになった。資金源はアリ・ヌフオール氏がİBBとその関連会社からの資金で2021年に設立し、2棟のヴィラを購入した会社に属すると判断された。
会社の譲渡日に1億5832万3438リラ相当の不動産を所有していたが、譲渡契約で4800万リラの価値がつけられたことは、通常の生活における通常の状況としては考えられないと評された。ギュルジェ農業株式会社が法律や商慣習に則らない通常契約をすることにより、見せかけの値段でイマムオール建設株式会社に譲渡されたとし、この契約で見せかけの金額を隠すために無作為の事項が加えられ、「仲介契約」が整えられたことが確認された。さらに、この譲渡に関してイマムオール建設の法的帳簿に名目だけの負債が記録され、関係者の証言では値段を隠すための作為があったという。

報告された第二の捜査では、イマムオール建設株式会社が「インマリ・プライムプロジェクト」で行ったヴィラの販売が捜査された。これによると、イマムオール建設が50:50の株式保有比率で建築した18のヴィラから成るこのプロジェクトのうち、9棟のヴィラは土地の所有者に譲渡され、会社に残った9棟のうちの3棟が売却された。売却されたうちの一つが、カーサル広告という企業によって買われ、購入金の資金源がİBBと提携するキュルテュル株式会社からの入札によって得られた収入であったことが明らかになった。金を企業と個人の銀行口座の間を行き来させることで痕跡を消そうとする試み取引が商取引と見せかけられ、購入に関する商業請求書が発行されたこと、そして会社の法定帳簿に記録されたことから、マネーロンダリング罪が行われたという結論に至った。さらに、行われた調査において、ヴィラを購入した実際の人物が会社の代表取締役であるトゥンジャイ・ユルマズ氏の妻、セルヴェル・ユルマズ氏であり、金の一部が現金支払いのため、出所が特定できなかったことが報告された。残りはİBBの提携会社であるアーチ株式会社からギュルチャム園芸株式会社に移されたことが明らかになった。
(後略)

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( 翻訳者:遠藤光姫 )
( 記事ID:60341 )