イスラエル:国防省はヒズブッラーにイランとの紛争に介入しないよう警告
2025年06月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル国防大臣はヒズブッラーに対しイランとの紛争に介入しないよう警告
【エルサレム:本紙】
イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は金曜日、ヒズブッラーがイランとの紛争に参加した場合の帰結について警告した。さらにカッツ氏は、「人々を脅かす『テロリストら」にイスラエルは我慢の限界を迎えている」と述べた。
『タイムズ・オブ・イスラエル』紙によると、同氏は、イスラエルによって昨年の9月に暗殺されたヒズブッラーのハサン・ナスルッラー前書記長に言及しつつ、「ヒズブッラーの書記長は前任者らから学んでおらず、依然としてイスラエルに対して行動をとると脅している」と述べた。
さらに同氏は以下のように付け加えた。「私はレバノンの代理人に対し、慎重になるとともに、イスラエルが人々を脅かすテロリストらに対して我慢の限界を迎えていることを理解することをお勧めする」。
イスラエル国防相は、「テロが存在するのであれば、そこにヒズブッラーが存在することはなくなるだろう」と述べた。
ヒズブッラーのナイーム・カースィム書記長は木曜日、自党が「中立ではない」としたうえで、「イスラエルと米国による悪らつな侵略に相対するにあたって」、「適切と思われる振る舞い」を行うだろうと明らかにした。
ヒズブッラーは木曜日、ドナルド・トランプ米大統領による、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師を暗殺するというの脅しに応答し、この計画は「愚かで軽率であり、その結果は悲惨である」と述べた。
声明のなかで同党は、「いくつかの国の指導者らは、最大の権威たるイマームである指導者ハメネイ師が、イランやイスラーム共同体、世界のレベルで、またイスラームの大衆や自由市民のレベルで有している偉大かつ広範な地位を理解していない」と指摘した。
また同党は「暗殺の脅しは愚かで軽率であり、その結果は悲惨である。そして、脅しを行っている者の矮小性や低劣さにもかかわらず、それについて口にするだけであっても、その発言は何億もの信者や愛好者、イスラームと真正性・抵抗・誇りの経路に結びついている人々に対する侮辱となる。その計画は忌まわしく、もっとも強い表現によって非難されるものである」と述べた。
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( 翻訳者:西岡駿 )
( 記事ID:60348 )