シェンゲン・ビザ混乱、5万人学生が被害
2025年06月28日付 Cumhuriyet 紙

欧州連合(EU)諸国への渡航に必要なシェンゲン・ビザが重大な危機を迎えている。
シェンゲン・ビザの申請上の問題や手続きの長期化などでドイツやイタリアへ渡航を希望する学生たちが被害を受けた。


近年、トルコ国民がシェンゲン・ビザを取得する際に直面する問題が、深刻なレベルに達している。特に、学生、研究者、ビジネス関係者、観光目的の渡航希望者といった数多くの人々が、不許可となる割合が上がったり、審査が遅延したりと被害を受けている。

なかでも影響が特に大きいのは学生たちだ。数か月返答を待ったり、あるいは否定的な返答を受けたりして、なかには奨学金を失った学生もいる。ビザ取得の障害により影響を受けた学生は5万人を超えた。

トルコのNTVの報道によれば、特にドイツとイタリアへのビザ申請における問題が深刻で、この2か国に渡航を希望していた約2万3000人の学生が、予約の取得に苦労したり、手続き中に申請が却下されたりしているという。

こうした影響により、学習計画が大きく狂わされた学生たちは、問題の解決に向けて関係当局に支援を求めている。

■学生を優先するようキャンペーンが開始

海外留学支援機構は、この問題の周知と解決策を模索するためにキャンペーンを開始した。同機構の会長オスマン・ユルマズ氏は、留学目的で海外に渡航しようとする若者たちに対し、ビザ手続きにおいて優先権が与えられるべきだと訴えている。

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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:60383 )