カタール: 外務省報道官が援助物資搬入をめぐるイスラエルの強硬姿勢を非難
2025年06月30日付 al-Mudun 紙


■イスラエルの強硬姿勢が支援物資の搬入妨害の「主要因」、米国の意向は「ポジティブ」なもの

【本紙】

カタール外務省のマージド・アンサーリー報道官は、イスラエルの強硬姿勢がガザへの人道支援搬入を妨げる主な原因であることを確認した。さらにアンサーリー氏は、自身が「受け入れがたくなっている」と評した人的損失が続く状況下で、「カタールは地区内での人道と軍事の間の結びつきを容認できない」と強調した。

同氏は記者会見で、「現在、ガザに関する協議は行われていない」としつつも、協議の再開を可能とする枠組みに達するべく接触は続けられていると説明した。またガザに関する協議の再開を推し進めようとする米国の真剣な意図についても明らかにしたが、「複雑性」(具体的には明言されず)が依然として進展を阻んでいると指摘した。

さらに同氏は、カタールが、そのパートナーらとともに、協議と援助の搬入の両問題を分離するよう圧力をかけ続けていると強調した。また、同国は合意の実現に向けた米国政府からの肯定的な言葉を待っていると示した。

<集中的な地域内外交活動>

イランの問題に関してアンサール氏は、同国の核計画をめぐる合意に向けた取り組みにカタールが関与していると述べ、この問題に関してより広範な合意に至るための努力が続けられていることを確認した。

イスラエルのロン・ダーマー戦略問題担当相は今日、ガザ地区での停戦をめぐる協議を行うためにホワイトハウスに到着する。ドナルド・トランプ大統領がガザ戦争の終結を呼び掛けているなかでの動きであり、協議は停戦の他にも、イランの核問題やより広範な外交協定の可能性などを含む、その他の地域的問題についても及ぶ予定である。

イスラエルの安全保障担当閣僚会議は今夜、ガザにおける次のステップについて議論するために会合を開く。これは同様の会合が昨日日曜日に開催されたものの、戦争に関する合意や決定に至らなかったことを受けてのことである。また『ロイター」通信は、パレスチナおよびエジプトの複数筋の話として、「カタールとエジプトが戦争の両陣営との接触を強めたものの、新たな協議の日程はまだ決まっていない」と伝えた。

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( 翻訳者:鈴木美織 )
( 記事ID:60384 )