PKKの武装解除、来週はじまる
2025年07月04日付 Medyescope 紙
PKKが来週、武装解除を開始する。最初はイラクのクルド人自治区で実施する予定で、解除される時の映像も公開される。
また、アブドゥッラー・オジャラン氏による映像での声明も期待されている。
PKK指導者のアブドゥッラー・オジャラン氏が2月27日に「平和と民主社会への訴え」を行い、組織の解散と武装解除に言及したあと新しい段階へと移行した。
PKKは来週にも武装解除を開始する。イラク・クルド人自治区で行われる予定で、最初の武装解除はおそらくスレイマニエで実施される。
人民の平等と民主主義(DEM)党広報担当のアイシェギュル・ドアン氏は5月12日に行われた党大会での決定に応じて、歴史的一歩が踏み出されるのを期待すると話した。「我々は武装解除に関する進展を期待している」と話すドアン氏は、まだはっきりとした日程は示せないものの、来週中には完了させると明かした。
ドアン氏は、アブドゥッラー・オジャラン氏が数日中に声明を出すことを期待していると明かした。ドアン氏は、このメッセージが映像によるものかについて明確な情報はないが、映像であることを望んでいると話した。
ドアン氏は、式典が開かれることと映像が提供されることに関する情報はないと話した。
■「MİT(トルコ国家諜報機構)が報告する」
Hürriyet紙のコラムニストであるハンデ・フラト氏は、MİTのイブラヒム・カルン長官のイラク訪問と武装解除のプロセスがどのように進んでいくかを記した。
この訪問が前向きな結果に終わったとするフラト氏は、「武装解除のメカニズムは、各地域の構造、物流、そして違いを考慮しながら個別に確立される。各地域は、独自の力学に従って構造化される。イラクのメカニズムとシリアの統合は異なる方法が取られる。トルコは、シリアともイラクとも長期にわたる交渉の途中である。トルコは、地域の武装解除のメカニズムを少しずつ追跡していく。ある意味ではMİTが報告するだろう。そして、この報告は直接エルドアン大統領の元へ届けられるだろう。トルコ政府の期待は、シリアで合法的にダマスカス政府に平和的な方法で統合されることである。これをする時、個別に武器を放棄する。トルコ政府は、シリアの組織が武装し、自治を行うことを許可しない。4カ国でおよそ8,000人~10,000人の武装組織のメンバーがいることが明らかになっている。」
■「慎重ながらも楽観的に進んでいる」
プロセスが内部または外部から妨害され、時には挑発されるリスクも考慮されていると説明したフラト氏は、「組織の中で特に、麻薬密売や密輸のようなやり方でお金を稼ぐ、いわば資金調達に関わる人々が解散と武装解除に反対していた。現時点では努力はいい方向に進んでおり、繊細な道を歩んでいることを踏まえると、慎重ながらも楽観的に進んでいると言うことが出来る。トルコ政府は元から定めた規則を明確にしている。『取られた全ての前向きな進歩は次のあゆみの基礎になる』」と話した。
■武装解除が完了したら何が起こる?
フラト氏は記事で次のように説明した。
「3番目の段階、すなわち武装解除が真の意味で完了したあと、民主化と法整備からなる第4段階と、社会学と心理学による統合の段階だと言われる第5段階に移行する。」
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( 翻訳者:今田杏佳 )
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