北イラクでの「鍵爪」軍事作戦地域で12名のトルコ軍兵士ガス中毒死
2025年07月07日付 Medyescope 紙


国防省は、「鍵爪」軍事作戦地域で7月6日に行われた洞穴捜索活動中に19人の兵士がメタンガスにさらされたと発表した。国防省の発表によると12人の兵士が殉職した。
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国防省は、北イラクでの「鍵爪」作戦地域で852番の丘にある洞穴で行われた捜索活動中に19人の兵士がメタンガスにさらされたと発表した。

国防省からの発表によると、ガスの影響を受けた兵士たちはすぐに病院に移送された。施された全ての治療にも関わらず、まず5人の兵士が亡くなった。さらに、その後の2回目の発表では、殉職者は8人に上ったと知らされた。最後の発表では殉職者数は12名に上った。

■作戦の経緯と目的

アナトリア通信の報道によると、当該捜索活動は、2022年5月28日に殉職したヌリ・メリフ・ボズクルト陸軍中尉の遺体を発見する目的で続けられていた。ボズクルト中尉は、同地域での戦闘の結果殉職した。しかし、大規模な衝突のため、その時に遺体を収容できなかった。

特別チームによって行われた捜索活動の中で、まず病院として使用されていた見られる洞穴で捜索が行われた。

■悲劇はどのように起きたのか

最初の検証によると、事故は、洞穴の中で自然に蓄積したメタンガスが原因で発生した。19人の兵士が高濃度に蓄積したガスをさらされ、全員が緊急で健康センターに移送された。

国防省のSNSアカウントで行われた2回目の発表では次の情報が出された。「2025年7月6日、『鍵爪』軍事作戦地域の852番の丘にある分離主義テロ組織のメンバーによって使用された洞穴で捜索活動が行われ、メタンガスの被害を受けた三名の英雄であり戦友がさらに殉職した。殉職者の数は8人に上った。」

■殉職者の身元が公表された。

殉職した一部兵士の身元と家族に関する情報が公表された。軍需品下士官アブドゥルラフマン・アクドアンさんのマラティヤ県ピュトゥルゲ郡の家族に知らせが届いた。

歩兵契約兵卒オズカン・オズカンルさんのアクサライ県の家族にも情報が届いた。エゲ・アカル中尉(26)のイズミル県ブジャの家族へ殉職の報告が届いた。その家族が軍関係者であることが明らかになった。

■家族と弔意の過程

歩兵契約兵卒アフメト・クシャクさん(23)は、バルケスィル県ケプスト郡の家族に殉職の報告が届けられた。故人は独身で5人兄弟と公表された。

殉職者の家族が暮らしている建物にはトルコ国旗が吊るされた。マラティヤ県セダル・ヤウズ知事とマラティヤ広域市サミ・エル市長といった人々が家族を弔問した。

■エルドアン大統領は弔意を発表

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はSNSのアカウントで弔意を発表した。エルドアン大統領は、「トルコの安全、トルコ国民の平安のために命を懸けて任務を遂行した英雄である我が兵士たちに神の慈悲を祈っている。家族、親戚、トルコ軍にお悔やみ申し上げる。」と述べた。

トルコ大国民議会ヌマン・クルトゥルシュ議長も弔意を発表した。ジェブデット・ユルマズ副大統領と閣僚たちもそれぞれ弔意を発表した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:60424 )