チュニジア:避難民保護を訴える人権活動家が政府に対し人道的活動の「犯罪化」の停止を要求
2025年06月12日付 al-Quds al-Arabi 紙


■チュニジアの移民擁護団体代表の妹、政府に対し人道的活動の「犯罪化】を停止するよう要求

【チュニス:本紙】

NGO「トゥーニス・アルド・ルジュー」(避難の地チュニジア)の代表であるシャリーファ・リヤーヒー氏の家族は、同国政府に対し、人道的活動の犯罪化を止め、国内における不法移民の現象に関する「国家の失敗」の責任を、移民の権利擁護団体に負わせないよう求めた。

シャリーファ氏の妹ライラー・リヤーヒー氏は次のように発言した。「チュニジア政権は現地活動、人道支援活動、そして地域活動に制限を課しています。この政権は権力の座に就いた当初から、数々の団体を工作員、妨害者、裏切り者と位置付けてきました。つまり移民の権利に関わる団体の活動は、移民をチュニジアに定住させ、人口構成を変えるための企みとしてあげつらわれてきたのです。こうした発言は、政権のトップに立つ人々によってなされたもので、その後当局は移民に関わる社会活動家の逮捕計画を開始しました。それに伴い、『チュニジアの主権を守っている』と自称する人々から、シャリーファ・リヤーヒーやサアディーヤ・ミスバーフなど一部の社会活動家に対して、彼らが『外国のためのエージェント』であるとのバッシング・キャンペーンが行われたのです」。

さらに彼女はこう付け加えた。「それと同時に、私たちは、ヨーロッパの刑務所で拷問されたり殺害されたチュニジア国民を、政権が保護しなかったことさえも確認することができたのです」。

シャリーファ・リヤーヒー氏の妹は「国家がこの現象に対処しなかったことについて、私たちが責任を負うことはできません」と付言した。

さらに、自身の姉のシャリーファが代表を務める「避難の地チュニジア」は、主に人道保護活動を専門とするNGO団体であり、「サハラ以南の国々からのアフリカ系移民の現象が悪化する以前は、主にパレスチナ、シリア、スーダンからの避難民の権利(の擁護)に取り組んでいた」ことを明らかにした。

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( 翻訳者:星野圭音 )
( 記事ID:60448 )