エスキシェヒル・セイットガーズィー山火事犠牲10名死亡の現場
2025年07月25日付 Milliyet 紙


エスキシェヒルのセイットガーズィー郡で、5人の捜索救助協会のボランティアと5人の森林労働者の計10人の英雄が、逆向きに吹いた強風で炎に巻かれて犠牲となった場所の写真が公開された。
エスキシェヒルのセイットガーズィー郡で発生した森林火災の消火活動中に、炎の中に取り残された5人の森林労働者と5人の捜索救助協会のボランティアが犠牲になった。チームが最後まで火災を鎮めるために尽くしたことがわかった。10人の英雄か逆方向に吹いた強風で炎に巻かれ亡くなった場所の写真が公開された。

■セイットガーズィーで10人の命を奪った延焼地域の写真

エスキシェヒルのセイットガーズィー郡で発生し、人々の心に傷を残した大規模な森林火災についての詳細が次々と明らかになっている。火災により5人の捜索救助協会のボランティアと5人の森林労働者の計10人の英雄が命を落とす悲劇の起きた場所の写真が公開された。写真からは、炎の中に残された重機が鉄の塊となっている様子が見て取れた。
逆向きに吹いた強風の影響で向きを変えた炎に巻かれてボランティアと森林労働者たちは殉職した。災害の傷跡を写した写真は、火災がどれほど激しく、甚大な被害をたらすものであったかということを、再認識させた。写真の中では、炎の中に残された重機や、散水車両が燃えて残骸になり、木々が黒焦げになっている様子が写っていた。

■犠牲者らの車がある地点のヘリコプターの映像が届いた

サルジャオヴァ村に広がった炎に立ち向かった5人の森林労働者と5人の捜索救助協会のボランティアが犠牲になった場所の上空からの映像も届いた。この映像では、森の中の道に止まっている車や、その付近で燃え尽きた木々が映っていた。火災により車が使えなくなったこと、炎が広範囲に被害を与えたことがわかった。

■携帯電話の信号で場所を特定した

一方で、捜索救助協会の幹部らは「友人と連絡が取れない」という連絡を受け現場で携帯電話の信号を特定し、アンカラから来た捜索救助ヘリによる捜索で、森林労働者たちの位置が特定されたことを明かした。

■自然の脅威「炎の鞭」が、挟み撃ちで襲い掛かることがある

大きな森林火災の中で風向きが変わったことで発生した「炎の鞭」が、あちこちで同時に新たな火災を引き起こし、消火チームを挟み撃ちにした。この自然の脅威は、一瞬のうちに命に襲い掛かることがある。

イスタンブル大学のジェラフパシャ森林学部准教授セルフン・サーラム氏は、5人の森林労働者と5人の捜索救助協会ボランティアが亡くなったエスキシェヒル・セイットガーズィーの森林火災について、「『炎の鞭』と呼ばれる現象は、火元の火災が急速に延焼し、一瞬のうちに別の場所に燃え広がるものだ。風が非常に強く吹いて燃える欠片を巻き上げ、数百メートル先まで吹き飛ばす。その先に落ちた燃えかすが、さらなる火災を引き起こすのだ。この現象を目撃した森林技術者から聞いたことだ。このような事態に立ち向かうのは、飛行機でも他のどんな手段でも不可能なことだ」と語った。

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:60539 )