イラン:イラン軍参謀総長がイスラエルの停戦合意遵守に関する「深刻な懸念」を表明
2025年06月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラン軍参謀総長:「政府は、イスラエルが停戦を守ることに対して『深刻な疑念』を抱いている」

【テヘラン:本紙】

イラン軍のアブドッラヒーム・ムーサヴィ統合参謀総長は日曜日、イラン政府が、今月初めにイラン・イスラエル両国間の戦争を終結させることとなった停戦協定にイスラエルが従う可能性について、「深刻な疑念」を抱いていると表明した。

イラン国営テレビはムーサヴィ氏の発言として次のように伝えた。「我々は戦争を始めたのではなく、侵略者に対して全力で反撃したのだ。我々には、敵が停戦を含む自らの義務を履行するかどうかについて深刻な疑念がある。もし再びイランが攻撃されれば、我々は強力に反撃する用意がある」。

イスラエルは6月13日にイランへの攻撃を開始し、空爆作戦を行って、イラン政府の核計画に関与していた科学者らや、軍の高官らを死亡させた。死亡した軍高官のなかには、モハンマド・バゲリ氏(訳注:前イラン軍統合参謀総長長)も含まれており、ムーサヴィ氏はその後を継いだことになる。

イスラエルは、自国の行動の目的がイランによる核爆弾の保有を阻止することにあると強調しているが、これはイラン政府が否定している主張であり、同政府は自国の核計画が民間目的に限られていると強調している。

そしてイスラエルによる攻撃が発生し、これは6月24日に両国間の停戦に関する米国の発表によって終結した。当時イスラーム共和国(訳注:イラン)は米国と、自国の核計画に関して交渉を行っている最中であった。

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( 翻訳者:菊地暢夫 )
( 記事ID:60559 )