エジプト:イスラエル国旗の下でのデモ呼びかけに「支離滅裂」と批判噴出
2025年07月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■在テルアビブ・エジプト大使館前で抗議呼びかけ…ガザ封鎖めぐる「挑発的行動」にエジプト世論が反発

【ロンドン:本紙】

パレスチナ1948年地域(イスラエル領内)のモスク指導者組織「イスラエル国内イマーム連盟」の議長を務めるニダール・アブー・シャイハ師が、在テルアビブ・エジプト大使館前での抗議デモを呼びかけたことを受け、エジプト国内の世論やメディア、政界から強い反発の声が上がっている。

アブー・シャイハ師はこの呼びかけのなかで、ガザ地区に対する「エジプトの封鎖」に抗議するためだと主張したが、多くのエジプト人およびアラブ諸国の論者からは、「イスラエル占領下でイスラエル国旗の下に行われるこの種の行動が、アラブ諸国の努力を貶める挑発である」との批判が相次いだ。

SNS上ではエジプトのユーザーを中心に、怒りや嘲笑を込めたコメントが多数投稿されており、「テルアビブのエジプト大使館前でのデモなど、イスラエルによる封鎖責任のすり替えであり、エジプトの仲介努力への妨害にほかならない」とする意見が目立った。

ある活動家は「イスラエルがエジプト大使館前でガザ封鎖に抗議するデモをやっているのですか?今回はジョークではなく、本当に起きていることである」と投稿し、皮肉を交えて現状を批判した。

(後略)

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( 翻訳者:中村香南子 )
( 記事ID:60586 )