トルコ・シリア間で、年に20億立方メートルの天然ガスを運ぶパイプラインが開通し、セレモニーが行われた。このラインのために、BOTAŞは約93キロメートルに及ぶパイプラインを建設した。カタールの支援も受けながら、アゼルバイジャンからシリアへ運ばれる天然ガスは、シリア方面に約60キロメートル延ばされたパイプラインでアレッポ近郊のエネルギープラントまで届く予定である。
エネルギー・天然資源省の運営する機関、石油ガスパイプライン輸送株式会社(BOTAŞ)は、カフラマンマラシュのテュルクオール郡から始まり、シリアに向けて延びる36インチ口径(約91センチメートル)の約93キロメートルに及ぶパイプラインを建設した。
パイプラインで供給される予定の天然ガスは、トルコ側からはカフラマンマラシュからキリスに向かう。
このパイプラインで輸送される天然ガスは、トルコ・シリア間国境のキリスのヤヴズル村の郊外に建設された、一日に約600万立方メートルの運搬可能量を誇るヤヴズル測定ステーションで行われる測量・品質検査を受けてから、シリアへと運ばれる。
シリア方面に約60キロメートル延ばされたパイプラインでアレッポ近郊のエネルギープラントまで届く天然ガスは、シリア住民のエネルギー需要を満たすために使われる予定である。
■年に20億立方メートル
トルコは、このパイプラインでアゼルバイジャンから来る天然ガスを、キリスを経由してアレッポに輸出する予定である。
カタールも、経済面でこのプロジェクトを支援した。
ヤヴズル測量ステーションから、一日約600万立方メートルの運搬可能量で開始されるガス輸送のおかげで、年に20億立方メートルに及ぶ天然ガス供給が可能になる。
■500万戸の電力需要を満たせる
トルコから来る天然ガスは、シリア住民の電力需要に応えるために使われる。シリア側の電力プラントに届くこのガスで、総容量約1,200メガワットの発電が開始される。
このおかげで、500万戸の電力需要が補完され、これはシリアの生活水準の向上に大変な貢献をする予定である。
トルコ・シリア間天然ガスパイプラインと、ビレジキ‐アレッポ相互接続電力ラインから供給される追加の500メガワットを合わせて、シリアでの一日の電力使用を3~4時間から、10時間に伸ばすことが目指されている。
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( 翻訳者:木村沙帆 )
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