拘留中のジャーナリスト・アルタイルのYouTubeチャンネル、アクセス禁止に
2025年08月08日付 Medyescope 紙


簡易刑事裁判所の決定により拘留されていたジャーナリストのファティフ・アルタイル氏のYouTubeチャンネルがアクセス禁止になった。これはインターネットサービスの提供者に知らせられたが、YouTubeチャンネルはいまだにトルコからアクセス可能な状態だ。

拘留されたファティフ・アルタイル氏のYouTubeチャンネルに関して、簡易刑事裁判所がアクセス禁止を決定した。どの裁判所がこれを決定したかは、いまだに明かされていない。この知らせはインターネットサービスの提供者に知らせられたが、チャンネルはトルコからアクセス可能であるということだ。
YouTubeはまだチャンネルをトルコのユーザーに対してアクセス禁止にしていない。プラットフォームは通常、公式からのリクエストを確認した後措置を講じる。

■「大統領を脅迫」と告訴

アルタイル氏の拘留手続きは6月20日のYouTubeの動画がきっかけで始まった。同氏は動画にて、エルドアン大統領の終身在職に対し70%が反対しているという調査に言及した。アルタイル氏は、「この国は、国王を占め殺した国である」とコメントした。
イスタンブル県主席検事局は翌日、アルタイル氏を大統領脅迫罪で、職権による調査を開始した。アルタイル氏は6月21日に、イスタンブルのシシュリの自宅で身柄を拘束された。

■検事局での証言

警察での手続きを完了したアルタイル氏は、6月22日にイスタンブル裁判所に送致された。検事局ではおよそ2時間に及ぶ証言で無罪を主張し、「反大統領への脅迫の意図はなかった」と説明した。
当直簡易刑事裁判所はアルタイル氏の逮捕を決定した。アルタイル氏は、スィリヴリのマルマラ刑務所に収監されているとみられる。アルタイル氏には最低5年の懲役を求める訴訟が起こされた。

■ラジオ・テレビ高等機構(RTÜK)は以前、ライセンスの警告を送っていた

RTÜKは2025年3月、アルタイル氏とイルケル・ジャニクリギル氏が所有するFlu TVチャンネルに、72時間以内のライセンス取得警告を送信していた。YouTube放送のライセンス取得費用は926000TLと定められた。応じない場合は、チャンネルへのアクセスを禁止するとされていた。
アルタイル氏はXアカウントでコメントを出し、「公式の発表が出たとき、法を尊重する時代の一人のジャーナリストとして法的な義務を全うする」とした。

■空席には著名人がゲストとして登場

アルタイル氏の拘留後もチャンネルの更新は止まらなかった。チャンネルではアルタイル氏が不在のまま放送されたが、多くの著名人がアルタイル氏の席で、同氏が拘留されたことへの批判とトピックの評価を行った。
チャンネルは毎週数百万の人々に視聴され続けていた。

最も良く再生されている5つの動画:
・ジェム・ユルマズ 180万回
・オズギュル・オゼル 150万回
・イスマイル・サイマズ 140万回
・ティムール・ソイカン 98万9千回
・オズレム・ギュルセス 78万1千回

■「アクセス禁止は8月5日の動画によるものだ」

ジャーナリストのイスマイル・サイマズ氏は、「ファティフ・アルタイル氏のYouTubeチャンネルへのアクセス禁止は8月5日付の動画によるもの」と述べた。

■8月5日の動画でアルタイル氏は何を言った?

アルタイル氏は8月5日の動画で現在の動向に関する重要な見解を発表し、民主化委員会やE-devletスキャンダルなどの多くの話題が展開された。
アルタイル氏はその中で、MHPのデヴレト・バフチェリ党首がアブドゥッラー・オジャラン氏にジャヒト・ストク・タランジュのとある詩を送ったと述べた。バフチェリ党首はまた、メモで「このプロセスを設計した人に敬意を表します」と言っていたことも明かした。
アルタイル氏は、二者のあいだで「考えられているものよりさらに進んだ協調、理解の一致」があったと強調した。そしてオジャラン氏があらゆる問題について「バフチェリ氏が解決する」と述べたと報告した。

■「PKKの恩赦に関して特別な方式が設けられた」

動画では、PKKの党員たちに、恩赦に関する新たな方式が生まれたと明かされた。AKPがイムラル代表団に対して恩赦の仕組みを説明したと述べられた。同党は、「PKKの解散のための法律を制定する」と述べ、「解散された組織に与えられた罰は無効になる」と述べたと伝えられた。
アルタイル氏は、E-devletスキャンダルと卒業証書偽造スキャンダルが拡大していると述べ、似た方法で不動産手続きが行われていることが判明したと明らかにし、「無能さが国家を崩壊させた」と語った。

TOGGプロジェクトが忘れられていると強調するアルタイル氏は、重要な数値を共有した。アルタイル氏は、年間17万代の生産が2万台にとどまり、昨年は135億TLの損失を出し、今年は損失が増加すると予想した。
選挙前、大臣たちは2千万TLのメルセデスではなくTOGGに乗り、選挙が終わると再びメルセデスに戻ったと話した。

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( 翻訳者:今田杏佳 )
( 記事ID:60615 )