カタール:ドーハで再開されたハマース・イスラエル間の非直接交渉、依然残る隔たり
2025年07月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「60日間の停戦と捕虜交換」案、包括合意への布石となるか
【ガザ:本紙】
水面下かつ非公開のかたちで、カタールの首都ドーハは再び、ハマースとイスラエルの間で行われる「非直接」協議の舞台となっている。仲介者が提示した最新の提案に対し、双方が前向きな反応を示してはいるものの、合意条項の履行方法や一部の技術的事項をめぐる隔たりが残っているため、交渉は緊張をはらむ展開が予想される。特に、イスラエルがハマース側の「所見」を拒否したことが明らかになった後の開催である。
今回の協議は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いるイスラエルの右派政権が、新たな交渉ラウンドへの参加を目的に代表団をドーハに派遣することを決定したことを受けて行われている。
議題には、多くの技術的問題に加え、仲介者案に基づき実施が検討されている「60日間の停戦と捕虜交換」が、包括的かつ最終的な合意の前段階となることを明示する文言を盛り込むか否かも含まれている。
このような状況下で、非直接交渉の成功に対する期待感がある一方で、ハマースが仲介者案を検討したことを受けて、パレスチナ諸派との協議を経て提出した要求をイスラエルが拒否したことが、過去の多くの例と同様に、今回のラウンドが決裂に終わる可能性への懸念を呼んでいる。
特に、ガザからの撤退、人道支援の緊急実施、さらには戦闘を再開しないとの確約といった、現地での合意条項の履行をめぐる論点が焦点となっている。
(後略)
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( 翻訳者:鈴木琴絵 )
( 記事ID:60619 )