リビア:収容施設での性的暴力と人権侵害が継続
2025年08月19日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️リビア:国際報告が収容施設での人権侵害を報告し、関係当局の関与を確認、国連は公開を求める
【トリポリ:本紙】

リビアでは、東西を分断する対立が続く中、特に公式・非公式の収容施設での複数の人権侵害に関する報告が相次いでいる。確認されている継続的な侵害にもかかわらず、他の事例は未だ明らかになっておらず、国際社会からはその実態解明を求める声が上がっている。

こうした状況の下で、国連事務総長の最近の報告書は、リビア当局に対し、移民や難民への人道支援のため、国連が刑務所や収容施設、受け入れ地点に制限なくアクセスできるよう許可することを求めた。

報告書は、リビアにおける治安の欠如、違法武器の蔓延、政治的分裂の継続について言及し、これらが紛争に関連した性的暴力を引き起こし、加害者が処罰を免れる中でそれが継続していると指摘した。

国連調査団は、女性移民および女性亡命希望者20人、さらに2人のリビア人少女に対して行われた、レイプや性的搾取を目的とした人身売買の事例を確認した。これらはいずれも、「不法移民対策局」が運営する複数の収容施設で発生したものである。

報告書によると、不法移民対策に関わるメンバーを含む政府関係者が、国内各地で移動する人々を標的とした、性的暴力、奴隷化、性的搾取の「一貫したパターン」に関与していた。

国連文書によると、クワイフィーヤの軍事部門やカルナーダ刑務所を含む、「リビア東部内務治安局」が管理する複数の刑務所で、収容者らが性的奴隷化や売春の強要の被害に遭ったことが確認された。また、国連報告書によれば、「テロ対策・組織犯罪抑止局」に収容されていた女性受刑者らも、売春の強要やその他の性的暴力の被害に遭った。

さらに、国連事務総長の報告書は、仲介業者や密輸業者、武装勢力のメンバーが移民や難民、国内避難民に対して同様の性的暴力を行ったと非難した。

(後略)

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( 翻訳者:新階 望乃 )
( 記事ID:60672 )