口蹄疫、カルス、アルダハンに次いでアルトヴィンでも警戒状況
2025年08月25日付 Cumhuriyet 紙


カルス県とアルダハン県その後アルトヴィン県のシャヴシャト郡で口蹄疫の警戒が発せられた。家畜の死亡が増える中、検疫を理由に[家畜の]売却と移送が停止し、生産者は借金の負担で苛まれている。

アルトヴィン県シャヴシャト郡で発生した口蹄疫は、畜産で生計を立てている生産者達を大変不当なことに直面させている。予防接種が適切なタイミングで実施されず介入が不十分だったことで、畜産者を経済的損失と借財に導いた。

生産者達は、この過程で公共機関と関連機関が十分に活動していなかったと述べている。

自治体議会議員であり生産者でもあるファーティフ・トゥラン議員は、病気の拡大とともに深刻な損失が発生したと述べ、「私たちは必要な薬を入手できず、予防接種を適切なタイミングで行えなかった。このウイルスは、1960年代に発生したSAT-1型であると言われている。その時から現在まで見られていなかったので、備えておらず病気にかかってしまった。私たちの村でも損失があった。シャヴシャト郡全体で推測するに30件から40件以上発生した。同地域のジョージア高原で口蹄疫は発生してないのに、私たちではなぜ発生したのか。この病気の拡大を阻むことはできただろうに。」と述べた。

■銀行は返済を望むが、家畜を売るのは不可能

ローンの返済期日が来ているが、家畜の販売ができないと述べたトゥラン議員は、「検疫があり、販売や移送はない。銀行への支払い時期が来たが、私の友達の多くは、お金がない。私たちの家畜を誰が買ってくれるのか。借金をどのように返済するのか。」と話した。

同議員は、国が生産者へ低金利の融資を行うよう望み、「対価なしに支援を望んでいない。生産者へ適切な支払い条件で融資してほしい。シャヴシャト郡で寄付によって作られた30の厩舎のうち、いくつが満杯か。私も寄付で厩舎を作ったが、十分ではない。新しいものを作る力はない。」と述べた。

■村々を回って家畜を探している

同時に肉屋と家畜を見つけるのは難しいと説明したトゥラン議員は、「昨年、人々が動物を屠殺するために列に並んでいた。現在、私たちは村々を回り、屠殺する家畜を探しているが見つからない。とても深刻な問題である。生産を支援しないならば、この状況は好転しない。」と話した。

投入コストの増加にも注意を引いたトゥラン議員は、「重油が1リットル55リラ、わら1キロが6リラ、草が12リラである。ヨーロッパではわらは動物の下に敷く。私たちでは食べさせている。全てのこれらの責任は生産者にあるのか。」と問いかけた。

■郡の農業局も省も説明しなかった

別の生産者であるセルチュク・ビレンさんはというと、現在まで、どの当局者も自分たちに会いに来ていないと述べた。

家畜たちがアルスィヤン高原にいて、下山させる機会がないと述べたビレンさんは、「いつもの様に再び私たちは取り残された。郡の農業局も省も説明をしなかった。郡知事だけが、友達に「私たちはできる限りのことをするつもりだ」と述べた。私も要望書を渡した。しかし、調整あるいはローン返済の延期のため、公的な措置を講じなかった。」と述べた。

ビレンさんは、返済期限が近づいているにもかかわらず、家畜の販売ができないと述べて、次のように続けた。

「9月15日返済しなければならない。子羊の販売の時期は過ぎた。借金を返済するには子牛を売らなければならない。銀行と友達に借金がある。しかし、支払うことができない。このシステムは、今のままでは進まない。私たちには補助金による融資、支払い延長が必要である。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:60699 )