トルコ大国民議会(TBMM)のガザに関する協議事項の会議で話したハカン・フィダン外相は、「イスラエルとの商業関係を断絶した。トルコの船舶がイスラエルの港に入ることを許可しない。(イスラエルの)航空機が我々の上空を通過することを許可しない」と述べた。
トルコ大国民議会(TBMM)は、ガザに関する議題のために臨時招集された。ハカン・フィダン外相は、TBMM総会でのガザに関する協議で演説した。
ハカン・フィダン外相の演説は次の通り:
「昨年、イスラエルの計画はガザに留まらないと私は言った。その見通しが実現してしまったことを悲しみとともに見ている。イスラエルは人間の基本的な権利を無視している。トルコ国民は、パレスチナ人の悲劇に深く同情している。恒久的な停戦を目的に、カタール、エジプトと今後も連携を取っていく。」
イスラエルの計画は私たちにとって無意味である
「ガザからパレスチナ人を追放する計画を私たちは受け入れない。誰の側から提案されたとしても、このような計画は私たちには無意味である。」
■イスラエルは繊細で扱いが難しい問題を掻き回している
「シリアにおいて繊細で扱いが難しい問題をイスラエルは掻き回し、強力で揺らぐことのない国家としてのまとまりと領土の一体性をシリアが持つことを望んでいないことを、明確に示した。」
■イスラエルは飢えを武器として使っている
「イスラエルは、ガザにおいて合法的なパレスチナ政府を望んでいない。イスラエルは支援輸送を妨害している。飢えを武器として使っている。これは自然災害ではない。イスラエルによる官製テロが続いている。ガザにおけるジェノサイドがより深刻さを増している。」
■全ての商業関係を断絶した
「イスラエル―イランの緊張関係は周辺地域全体にとって危険である。イスラエルとの商業関係を断絶した。トルコの船舶がイスラエルの港に向かうことを許可しない。(イスラエルの)航空機が私たちの上空を通過することを許可しない。」
■真実が明るみになった
「ガザにおける悲劇的な状況にもかかわらず、弾圧に反対するトルコのスタンスと努力が影響した結果、イスラエルを以前から支持していた国々が二国家解決を受け入れ始めた。イギリスやフランスを含む国々が、パレスチナ政府を承認する決定を発表した。私たちが努力をした甲斐があって、イスラエルによる何年にもわたって「頭の中で作り上げられた偽物の合法的基盤」は崩れ去った。行われた蛮行の規模に対峙して真実が明るみになった。西側諸国は初めて真の内省を迫られている。スペインやアイルランドといった国々と連携を続けている。」
■周辺地域全体を危険にさらす
「イスラエルが犯している罪が追求されることが重要である。イスラエルの最終的な目的は、ガザを生活できない状態にすることである。ガザの住民たちが地域を離れることを目的としている。ガザを始めパレスチナにおけるイスラエルの無責任な攻撃が許されてしまうと、これはパレスチナにとどまらず、周辺地域全体を危険にさらすことになる。」
■イスラエルの野望は周辺地域にとって災厄
「私たちの地域において誰かの傲慢な振る舞いを認めることはない。イスラエルはこの展望の最大の障害となっている。イスラエルの野望は周辺地域にとって災厄である。ネタニヤフ政権が食い止められない限り、中東に平和は訪れない。中東の平和と安全保障にパレスチナ―イスラエル問題が横たわっている。2つの国家を共存させることが唯一の解決方法である。
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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:60713 )