戦勝記念日、再びアタテュルクに不敬な「エルドアン!」のスローガン
2025年08月30日付 Cumhuriyet 紙


CHPのウムト・アクドアン国会議員は8月30日戦勝記念日のためアタテュルク廟で行われた式典でスローガンが叫ばれたことを「この墓所でやることか?毎年この恥ずかしい行為をするのか?アタテュルクの墓があるここで、スローガンを叫ぶのか?」と批判した。アクドアン議員が投稿した動画ではスローガンを叫ぶ人々が「我々は組織から来ている、大統領府から来ている」と話すのが聞こえた。

AKP党首のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は政府高官とともに8月30日戦勝記念日のためアタテュルク廟を訪問した。
エルドアン大統領の率いる行進が墓所に向かう中で「レジェプ・タイイプ・エルドアン」「ウンマの希望タイイプ・エルドアン」や「首領」とのスローガンが叫ばれた。

■再び同様の不敬!

ここ数年アタテュルクの最後の安息の地で何度もエルドアン大統領に向けたスローガンが叫ばれた。常習化している法律違反状態に強い反発が起きている。
2019年以後はアタテュルク廟での式典の間に中庭に入場したグループがエルドアン大統領に賛同するスローガンを叫んでいる。その前は2019年11月10日、2020年8月30日と10月29日、2024年10月29日に政府高官が参加する式典でアタテュルク廟の中庭に入場したグループがエルドアン大統領に賛同するデモを行った。

■「ウンマの希望タイイプ・エルドアン」と叫んだ

8月30日、エルドアン大統領と政府高官が国民協定の塔を通るとき、アタテュルク廟の中庭に入場し、バリケードの後ろで待っていたグループがエルドアン大統領のスローガンを叫んだ。
生放送で「レジェプ・タイイプ・エルドアン」や「ウンマの希望タイイプ・エルドアン」、「首領」とのスローガンが放送された。

■CHPのウムト・アクドアン議員は「全職員に注意した」と述べた

エルドアン大統領のアタテュルク廟訪問前にCHPのウムト・アクドアン議員は「アタテュルク廟で『レジェプ・タイイプ・エルドアン』のスローガンを叫ばせないために全職員に注意した。もし朝再び集まったグループにスローガンを叫ばせたなら、国民に代わって我々は抗議する」と述べた。

しかし数時間後、同じ光景が再現された。

■CHPのアクドアン議員はその瞬間の直前を投稿、彼らは「組織から来ている」と言った

アクドアン議員はその光景を受けて、以前の訪問でも似た状況が起こったと述べ、非難した。
アクドアン議員は「昨夜各機関の間で『全く誰も来ない』という合意が行われた。今日再び同じ恥ずべき行為があった。」と述べ、「映像の一部始終を我々は放送している。まず非常に丁寧にお願いした。カットされず、反応を免れ得なかった。」と述べた。
またアクドアン議員はエルドアン大統領が来る前にその場にいた人と話したことを投稿した。
アクドアン議員はその瞬間をX(旧Twitter)から投稿し、「最後の方の話では『我々は組織から来ている』や『大統領府から来ている』という言葉が聞こえるだろう。政権が23年を経てこのような不敬を行うとしたら終わりが来たことを意味する。我々はこの恥ずべき行為では誰も得しないと言ったが、このような不敬、不敬の問題…恥を知れ」と述べた。

■「合意に従わなかった。」

CHPのアクドアン議員は次のように述べた。
「我々が退出した後もX線装置は設置中で、市民に開かれる準備が行われていた。人々が通りで待っていた中、スローガンを叫ぶ者たちは中にいた。合意に従わなかった。初めの式典が行われる10月29日午前に我々は政党員や繊細な国民とともにアタテュルク廟の門に居る。AKP組織が入るアタテュルク廟にアンカラの同胞たちは入れないのか?」

■「ここは墓所だ、毎年こんな恥ずかしい行為をするのか?」

アクドアン議員がアタテュルク廟の前で行ったインタビューで「この墓所でやることか?毎年この恥ずかしい行為をするのか?我々はあらゆるレベルの政府関係者と会談するが、このような恥ずかしい行為は必要ない。大統領府とも国防省とも、アタテュルク廟とも会談している。アタテュルクの墓があるここで、スローガンを叫ぶのか?」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:60715 )