イスラエル退役軍人「狙うはイスタンブルか、アンカラか」
2025年09月12日付 Hurriyet 紙


イスラエルの退役大佐のモシェ・エラド博士は、カタールでのハマス幹部を標的にした攻撃を受けて、トルコに対して過度な主張を行った。モシェ・エラド博士は、将来おこり得るイスラエルの攻撃でNATOはトルコを支援しないと断言し、「次はトルコが標的になり得る。」と語った。

イスラエルがカタールの首都ドーハでハマス幹部を標的にした攻撃の反響が続いている。

イスラエルがカタールの首都ドーハでハマスの委員会を標的にした攻撃を受けて、ソーシャルメディアで「トルコを撃て」というスローガンが共有された。

イスラエルの退役大佐のモシェ・エラド博士は、イスラエルの攻撃に対する反発を理由に、トルコもイスラエルの標的リスト入りする可能性があると主張した。

退役大佐は「イスラエルには限度がないという見方がある。」と述べ、過去にイスラエルが予想される反発を気にすることなくヨーロッパの真ん中でパレスチナ解放機構メンバーを暗殺したと語った。

エラド博士は、イスラエルがおよそ50年前にも「一線を超えて」パレスチナ人を標的としたと述べた。トルコに向けた言葉として、「政治的に複雑な状況を計算することなく、ヨーロッパの中心でモサドがパレスチナ解放機構のメンバーを消し去ったことを(トルコは)よく知っている。」と語った。

■「次はトルコが標的になり得る。」

エラド博士はスキャンダラスな言葉を続け、二つ目の発表まで調停活動を一時的に停止しているカタールは安全ではないと主張した。「ドーハ政府はアメリカに守られていて、ハマスとの調停役を担っているためイスラエルは攻撃しないだろうと思われていたが、この考えは崩れ去った。」と語った。

エラド博士は、カタールに加えイランも標的とし「ドーハとテヘランは安全ではない。」と続けた。不快な主張に「次はトルコが標的になり得る。」と続け、「次はトルコが標的になり得る。もしパレスチナ人がアンカラに依頼してきたら、イスタンブルやアンカラの中心でイスラエルによる攻撃が起こる危険を冒す準備がトルコはできているか?」と語った。

■NATOの支援という論点

エラド博士は、将来おこり得るイスラエルの攻撃においてNATOはトルコを支援しないだろうと述べ、「トルコは、NATOのメンバーであることが攻撃されないことを保証すると考える。しかしNATOは大多数の意見の一致をもって行動する組織ではない。めったにない意見の完全一致をもって決定がなされる。NATOが無条件にトルコを支援する保証はない。」と述べた。

■イスラエルによるカタール攻撃

イスラエルは、ハマスの代表団がガザでの停戦提案について協議している際に、カタールの首都ドーハで空から攻撃を行った。ハマス幹部で構成された交渉団を標的とした攻撃に対して、「神の審判が下った日」という名が付けられた。攻撃では、ハマス幹部のハリル・アルハヤ氏、ハーリド・マシャアル氏、ザヘル・ジャバリン氏、ムーサ・アブ・マルズーク氏が標的とされ、10機の戦闘機と無人機が使用された。

イスラエル国防省とイスラエル総保安庁シン・ベットは共同声明で、「ハマス幹部を標的とした作戦は遂行された。内閣には攻撃前に通知した。」と発表した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、攻撃の全ての責任は引き受けるとし、作戦はイスラエルによって実行されたと発表した。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:60764 )