イエメン:アンサールッラー指導者が紅海上の航行保安をめぐるリヤド会議に言及
2025年09月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アンサールッラー指導者:「標的とされる航行はイスラエルに属する船舶に限られている」
【サナア:本紙】
イエメンの「アンサールッラー」運動の指導者であるアブドゥルマリク・フースィー氏は昨日木曜日、同運動の部隊が今週「ミサイルと無人機を用いた計24回の作戦を実施した」としつつ、「一部には占領下パレスチナの深部へ向けられたものもある」と述べ、「紅海とバーブ・マンダブ海峡における敵(イスラエル)の航行禁止は継続している」と明らかにした。
同氏は「マスィーラ」テレビが放送したテレビ演説のなかで、「我々の海上での立場はパレスチナ人民への支持であり、全体のウンマ全体を標的にし、それに危険を及ぼす敵に反対するというものだ」と改めて述べ、「バーブ・マンダブ、アダン(アデン)湾、アラビア海に至る紅海における危機とは、我々の正当かつ公正な立場と合法的な権利のもとで、イスラエル船舶に及んでいる」と付け加えた。
2015年以降、イエメン北部・西部・中部の大部分を実効支配している「フースィー派」の指導者は、「標的とされる航行は、イスラエルに属する船舶に限られている」と断言し、「英国の船は、同国が米国とともに敵国イスラエルを支援してイエメンに対する攻撃に参加していた際にのみ、標的とされた」と説明した。
さらにフースィー氏は、国際的に承認されているイエメン政府の沿岸警備隊を支援するため、航路確保を目的としてリヤドで最近開催された会議について、次のように言及した。「あなた方がいくら支援し、いくら援助し、いくら陰謀を企てても、イスラエル船の通行と航行を安全なものとすることはできないだろう」。
さらに次のように付言した。「イスラエルに与して、我が国に対するいかなる攻撃に関与しようとするものに対しては、我々が敵国イスラエルに対して取る立場の枠内で対応するだろう」。
アブドゥルマリク・フースィー氏は、ウンマ内のいかなる当事者によってなされる、イエメンの立場に対するイスラエル的な表現・レッテルの繰り返しは「イスラエルの立場への奉仕」という範疇におかれることになる」とみなし、「この段階でいかなる主体が掲げている『航行の保護』という名目は、実態的にも実際的にも、敵国イスラエルの航行を保護するもの以外の何物にもあたらない」と述べた。
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( 翻訳者:渡部有 )
( 記事ID:60809 )