レバノン:ヒズブッラーのカースィム書記長がイスラエルによる占領について演説
2025年09月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ナイーム・カースィム書記長:イスラエルが1シブルでもレバノンを占領するかぎり、主権は存在しない

【ベイルート:アナトリア通信】

ヒズブッラーのナイーム・カースィム書記長は土曜日、レバノン政府は国家主権の問題を議題の最優先に据えて、その実現に努めるべきだと述べた。さらに、「イスラエルが1シブル(手のひらを広げた長さ)でも領土を占領しているかぎり、主権は存在しない」とした。

カースィム氏は、イスラエルによる前任者ハサン・ナスルッラー氏の暗殺から1年が経った折に行われたテレビ演説で、「米国はレバノンを終わらせ、イスラエル政体の付属物にすることを望んでいる」と述べた。

さらに、「レバノン政府は国家主権の問題を議題の最優先に据えて、その実現に努めるべきである。イスラエルが1シブル(手のひらを広げた長さ)でも領土を占領しているかぎり、主権は存在しない」と付け加えた。

カースィム氏は続けて、「我々は内部的な国家統一に尽力しているが、基本的な命題とは、我々が一つの塹壕に集って、イスラエルという敵に相対することである」と述べた。

加えて、「レバノンの全領土をイスラエルから解放するために必要なあらゆる措置を講じることを定めたターイフ合意の履行」を訴えた。

さらに、ターイフ合意に基づいて、「宗派的基盤ではなく国民的基盤に基づいた議会選挙と、すべての宗教共同体を代表する上院の設置を行うべきである。さらに、その上院の権限は国家の命運に関わる問題に限定されるべきである」と訴えた。

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( 翻訳者:渡邉翼太 )
( 記事ID:60896 )