スーダン:国連が国家機関への支援を表明しファーシル包囲解除を要求
2025年09月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国連:スーダンの国家機関への支持を表明、正統性を損なおうとする試みを拒否
【ハルツーム;ミアード・ムバーラク、本紙】
国連事務総長アントニオ・グテーレスは、スーダンの国家機関を支援するという国際連合の姿勢を強調し、正統性を損なおうとするいかなる試みや並行政府の樹立の動きを断固拒否すると表明した。その上で、スーダンの主権と一体性を尊重することの重要性を強調した。
スーダン側と国連は、平和と安定の支援、持続可能な開発プログラムの実施、教育・保健・治安・経済開発のプロジェクトに加え、女性のエンパワーメントや平和構築における役割強化といった分野での協力強化の方策について協議した。
グテーレス氏は、スーダン国民の不屈の精神と人道的価値を称賛した。また、北ダルフール州の州都ファーシルに対する包囲を直ちに解除するよう呼びかけた。これは、2024年5月から続く包囲のために同市が人道的に深刻な状況に陥っているためである。
さらに、グテーレス氏は去る6月、ファーシルにおける1週間の人道的停戦を呼びかけた。政府はこれに同意したが、即応支援部隊(RSF)とその同盟勢力は、同市を軍事作戦地域とみなし、民間人の退去を主張した。国連のデータによれば、ファーシルには約30万人の民間人が暮らしており、劣悪な人道情況の中で継続的な砲撃、深刻な食糧不足、そして電気・水道・医療といった基本的サービスの全面停止に直面している。
(後略)
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( 翻訳者:永井千尋 )
( 記事ID:60897 )