イスラエル:イスラエル入植者が新拠点を設置
2025年09月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル人入植者、西岸北部に入植の前哨拠点を設置
【アナトリア通信】
イスラエル人入植者らが29日(日)、占領下のヨルダン川西岸北部に新たな入植の前哨拠点を設置した。
遊牧民の権利擁護を行う「アル=バイダル組織」は声明で、「入植者の一団が(西岸北部)カリキリヤ市東方のジンサーフート村の農地に侵入し、移動式住宅(キャラバン)を設置して新たな入植の前哨地を築き、その上にイスラエル国旗を掲げた」と明らかにした。
同組織によれば、対象となったのはおよそ100ドゥナム(1ドゥナム=1000平方メートル)の土地で、古木のオリーブが植えられている区域だという。同組織はこれを「力によって入植の既成事実を押し付ける危険な行為」だと説明した。
さらに「こうした侵害行為は、違法な入植の前哨地を設けることによってパレスチナの土地を奪取しようとする計画的な拡張政策の一環である」と指摘した。
そして、人権団体である同組織は「国際社会および人権機関に対し、これらの行為を阻止するため緊急に介入するよう」呼びかけた。
なお、パレスチナの「壁・入植抵抗委員会(政府機関)」の統計によれば、今年8月だけで入植者によるパレスチナ人やその財産への侵害行為は431件に上っているという。
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( 翻訳者:小山 悠太 )
( 記事ID:60916 )