トルコ、ガザ問題仲介国会議に参加-カタール
2025年09月30日付 Milliyet 紙


カタールは、アメリカ大統領トランプ氏の「ガザ計画」についてハマス、トルコと火曜日に会議を行うことを明らかにした。以下が詳細である。

カタール外務省報道官のマジド・アル・アンサリ氏は、首都ドーハで行われた記者会見で、ガザでの停戦交渉とアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏が表明したガザ戦争を終わらせるための包括的な計画に関しての声明を出した。

■「集合的な取り組みが行われる」

アメリカとエジプトが仲介するなかガザ停戦交渉にトルコが加わることを述べたカタールのアンサリ氏は「カタール、エジプトとトルコの取り組みは、停戦のために集合的で調整されたかたちで実施されるだろう」と述べた。

アンサリ氏はエジプト情報総局長が昨日ハマス代表団との会議に出席していること、トルコが今日行われる会議に出席することにも触れた。

■「我々の目的は戦争を終結させること」

アメリカのトランプ大統領が示したガザ戦争を終結させるための包括的計画について話したアンサリ氏は、「アメリカがガザ戦争を終わらせる方向で約束したことを高く評価している。我々の基本的な目的は戦争とガザでの飢餓を終わらせることだ」と言及した。

アンサリ氏は、トランプ氏のガザ計画はカタールとエジプトによってハマスに伝達されたと述べ、「返答にはまだ早いが動くことが良いアプローチを示すと信じている」と述べた。

カタールは当初からガザに停戦をもたらすこと、人道支援を行き届かせること、緊張の高まりを防ぐことに注力してきたと主張するアンサリ氏は、「アラブ平和イニシアティブ」が依然として議題に上っていることを指摘した。

アンサリ氏はトランプ氏が発表した平和評議会構想を好意的に受け止めており、アメリカ政府がこの過程で保証を与える役割を担うことを支持するとした。

■「ネタニヤフ氏は謝罪した」

イスラエルがドーハに向けて行った攻撃を指摘するアンサリ氏は「カタールは、イスラエルの攻撃に関して全法的権利を留保している。最優先事項は国の主権と市民の安全である。イスラエルのネタニヤフ首相は、昨日の電話会談で謝罪し、再び起こることはないといった。」と説明した。

カタール外務省報道官のアンサリ氏は「ガザにおける停戦の実現のために絶え間なく努力を続けている。我々の目的は、戦争を、パレスチナ人に対する日常的な殺人や飢餓をどんな犠牲を払っても終わらせ、可能なかぎり短期間で合意に至ることだ」と結論づけた。

■何がおきたのか

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、昨日イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と行った会見で20項目からなる「ガザ戦争終結のための包括的計画」という提案を明らかにした。

20項目からなるガザ計画を表明したトランプ氏は、計画が双方から受け入れられれば戦争は直ちに終結し、イスラエルがガザから段階的に撤退すること、ガザでハマスが関与しない新しいプロセスが始まること、全ての人質が解放されることに言及した。

カタールとエジプトはトランプ氏のガザ計画をハマスに伝えた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はアメリカのドナルド・トランプ大統領のガザ計画によるとガザの大部分で占領が続き、独立したパレスチナ国家が樹立されることはないだろうと主張した。

トランプ氏がホワイトハウスで発表したガザ停戦と人質交換計画についてネタニヤフ氏は「ガザの全てのイスラエル人の人質は解放されるが、イスラエルのガザの大部分の占領は続くだろう」と述べた。

トランプ氏の計画によると「パレスチナ国家樹立」は決して実現しないとするネタニヤフ氏は、トランプ氏も自身も何も明らかにはしていないとした。

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( 翻訳者:安孫子織絵 )
( 記事ID:60933 )