DEM党代表団、オジャランと面会へ
2025年10月03日付 Medyescope 紙
ペルヴィン・ブルダン氏、ミトハト・サンジャル氏、ファイク・オズギュル・エロール氏から成るDEM党のイムラル代表団は、PKKの頭首アブドゥッラー・オジャラン氏と面会した。オジャラン氏は、PKKに初めて解散を呼び掛けた2月27日の声明に言及し、「プロセスの進展は政治的・法的な要求に依るという我々の声明を堅持する」と述べた。
DEM党の声明によると、TBMM(トルコ大国民議会)のペルヴィン・ブルダン副議長、DEM党シャンルウルファ県選出議員のミトハト・サンジャル氏、アスルン法律事務所のファイク・オズギュル・エロール弁護士から成るイムラル代表団は、PKKの頭首アブドゥッラー・オジャラン氏と面会するため10時30分にイムラル島を訪れた。
イムラルから帰還した同代表団が、オジャラン氏と3時間半にわたって面会していたことがわかった。声明に続いてイムラル代表団は表明を行い、オジャラン氏が「1年前に始まった平和と民主主義の社会のプロセスにより、我が国では紛争のない状態が続き、大きな脅威を回避してきたこと、そしてこのことに大きく貢献したあらゆる人々が、偉大で誇り高き奉仕者であると述べた」ことが伝えられた。
オジャラン氏は同会合において、「共和国の新たな100年が、平和と民主主義の法の上に築かれなくてはならない」と述べた。
■DEM党はオジャラン氏と何度面会したか
代表団は、これまでに7回面会している。
最初の面会は2024年12月28日に実現した。この時の代表団にはペルヴィン・ブルダン氏とスッル・スレイヤ・オンデル氏が参加した。面会は3時間半に及んだ。代表団はイムラル島を秘密裏に訪れ、秘密裏に帰還した。
代表団の2回目の面会は、2025年1月22日のことであった。この時の代表団にはスッル・スレイヤ・オンデル氏とペルヴィン・ブルダン氏が参加した。自身の代わりに代理人が任命されたマルディン広域市の共同市長アフメト・テュルク氏は、健康上の問題から面会に行かなかったことが明かされた。
■オジャラン氏から歴史的呼び掛け
DEM党代表団の3回目の面会が行われたのは2025年2月27日であった。この面会は大きな重要性を持っていた。オジャラン氏が組織の解散が必要であると明言したからだ。
3回目の面会では、代表団に7人が参加した。アフメト・テュルク氏、ペルヴィン・ブルダン氏、スッル・スレイヤ・オンデル氏、トゥライ・ハティモムオールラル氏、トゥンジェル・バクルハン氏、ジェンギズ・チチェキ氏、そしてファイク・オズギュル・エロール氏である。
PKKの頭首アブドゥッラー・オジャラン氏は、この日歴史的な呼び掛けを行った。オジャラン氏は、同組織が武装放棄する必要性を強調した。「強制的に解散させられているわけではない近代的なすべての協会や政党が自発的にそうするように、国家と社会へ統合するために、大会を招集し、決断せよ。全てのグループは武装放棄し、PKKを解散せよ」と語った。
4回目の面会は4月21日に行われた。ペルヴィン・ブルダン氏とファイク・オズギュル・エロール氏は、オジャラン氏と面会するためイムラル島を訪れた。代表団に加わっていたDEM党のスッル・スレイヤ・オンデル氏はその間、集中治療を受けていた。
■PKK解散後の会合
代表団の5回目の面会は5月18日に行われた。ペルヴィン・ブルダン氏とオズギュル・エロール弁護士は、アブドゥッラー・オジャラン氏と面会するためイムラル島を訪れた。面会後、アブドゥッラー・オジャラン氏による書面でのメッセージが公開された。このメッセージの中でオジャラン氏は新たな社会契約を強調し、「我々が行ってきたことが、大きなパラダイムシフトを表明している」と述べた。そして亡くなった、DEM党のTBMM副議長でイムラル代表団の一員であったスッル・スレイヤ・オンデル氏を偲んだオジャラン氏は、PKK解散の決断を支持した社会主義思想家のアラン・バディウ氏とスラヴォイ・ジジェク氏にも謝意を示した。
この面会も非常に重要なものであった。PKKが5月9日に解散を発表したからである。PKKによる5月9日の発表では、同組織が5月5日から7日の間に第12回大会を開催したことが明かされた。PKKから大会について行われた説明では、同大会で歴史的に重要な意味を持つ決定が下されたことが明らかにされ、「第12回大会の結果と決定に関する広範で詳細な情報と文書は、2つの異なる会場における結果がまとめられた後、速やかに公表される」と述べられた。同大会は、5月12日にも「PKKの第12回大会は、PKKの組織構造を解体し、武力闘争を終結させる決定を下し、PKKの名の下に行ってきた活動を終わらせた」と発表した。こうして、アブドゥッラー・オジャラン氏が1978年にディヤルバクルのリジェ郡フィス村で結成したPKKは、47年後に解散することとなった。
7月6日の6回目の面会は2時間半に渡った。この面会にはペルヴィン・ブルダン氏、ミトハト・サンジャル氏、オズギュル・ファイク・エロール氏が出席した。この面会は、PKKが武器を焼却する前に行われた。
■7月25日の第7回会合
7月25日の7回目の面会にも、ペルヴィン・ブルダン氏とミトハト・サンジャル氏、オズギュル・ファイク・エロール氏が参加した。この面会は、PKKが武器を焼却した後に開かれた。代表団の書面による声明は以下の通り:
「DEM党のイムラル代表団として、2025年7月25日にイムラル刑務所においてアブドゥッラー・オジャラン氏との3時間半に及ぶ面会を実現した。これまでに、大統領閣下と法務大臣殿、各政党の党首らと代表団として開催してきた会合について意見交換を行った。7月11日に実行された武器破壊の式典の印象や反響について情報を共有した。オジャラン氏も、式典の開催方法や、そこに示される意思、信条、平和への決意は非常に価値があると述べた。また、TBMMで議論されている委員会設置の取り組みが、包括的で網羅的なアプローチによって平和と民主主義の名の下に大きく貢献することを期待すると強調した。そして国民および社会のあらゆる階層の人々へ、衷心からの挨拶と敬意を伝えた。」
■委員会設立後の最初の会合
DEM党代表団は、8月26日木曜日、国会に国民連帯・同胞・民主主義委員会が設立されてから初となるイムラル訪問を行った。代表団は、委員会の活動をアブドゥッラー・オジャラン氏に報告し、意見を求めた。代表団とオジャラン氏の面会は、計8回行われた。
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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:60940 )