SDC、シリア人民評議会の設立を拒否
2025年10月06日付 al-Mudun 紙


■SDC、シリア人民評議会の設立を拒否 「政治的茶番」と批判

【本紙】

シリア民主評議会(SDC)は、シリア人民評議会の結成プロセスを「政治的茶番」と評して拒否し、シリア国内の分断をさらに深めるものだと批判した。

〈シリア国民を代表しない選挙〉

シリア民主軍(SDF)の政治部門であるシリア民主評議会(SDC)は、この選挙について次のように述べた。「シリア国民の意志を反映せず、国内のすべての地域や構成コミュニティを代表していない。シリアの長い歴史にも、民主主義・自由・真の共同参加に基づく新たな国家建設のために闘った国民たちの犠牲にもふさわしくない。政治的茶番だ」

評議会は声明で、「この形式的な選挙は、国民的統一や包括的和解への一歩となるどころか、シリア国内の分断をさらに深める結果となった」と付け加えた。

同評議会はさらに次のように述べた。「シリア国民は、自らの意志を反映し、すべての人々を代表する真の選挙を待ち望んでいる。それは放棄も代替もできない国民的権利であり、正義、市民権、そしてすべてのシリア国民の平等に基づく、統一された民主国家を築くための基本的な柱だ」

評議会は、選挙が正当なものとなるためには、「国内外のすべてのシリア人が参加しと代表され、公平性と透明性を確保する国際的な監視のもとで行われる必要がある。それが、分断の解消とシリアにおける公正で持続的な平和の実現につながる道だ」と指摘した。

シリア政府は日曜日、打倒されたバッシャール・アサド政権の崩壊後、初となるシリア人民評議会選挙を実施した。ただしSDFの支配下にあるラッカ県、ハサカ県、ならびにドゥルーズ派勢力が掌握するスワイダー県は対象外とされた。

〈ラッカとハサカの議席数は?〉

シリア人民評議会選挙の最高委員会は、月曜日、各県の選挙区ごとの人民評議会構成に関する暫定結果を発表した。女性の代表はわずか約3%にとどまっている。

ハサカ県は10議席、ラッカ県は6議席が割り当てられる予定だったが、委員会は「治安上の理由」により両県での選挙実施を延期することを決定した。

委員会報道官のナワール・ナジュマ氏は声明で、選挙延期は人民評議会における3県の公正な代表を確保するための措置だと説明し、選挙が行われるまでこれらの議席は確保されたままになると述べた。

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( 翻訳者:鈴木美織 )
( 記事ID:60960 )