モロッコ:Z世代の抗議デモ、「抗議活動の一時停止は、より効果的な活動に向けた戦略的ステップ」
2025年10月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
保健・教育分野の改革を求めるデモ行進、2025年10月3日、ラバト(AFP通信)
保健・教育分野の改革を求めるデモ行進、2025年10月3日、ラバト(AFP通信)

◼GenZ212は「より効果的な次の段階」に向け、モロッコでの抗議活動を一時中断

【ラバト:AFP通信】

モロッコの若者による抗議運動「ジェネレーションZ212(GenZ212)」は土曜日、一連の抗議行動を一時中止すると発表した。保健と教育分野における(包括的)改革を求めた2週間のデモを行った後のことである。

GenZ212は声明で、「週末の抗議活動の一時停止は、(活動の)再編成と連携を強化し、効果的かつ影響力のある次の段階を確実にするための戦略的な一歩で、決してその場しのぎや外的圧力に屈した措置ではない」と述べた。

そして、彼らの要求はゆるぎなく、まずは汚職にまみれた政治家たちを糾弾し、悪化する社会・経済状況の責任を政府に追求すると断言した。

その上で、「近々、新たな抗議デモを呼びかける。次回の抗議行動はモロッコ国民が求める尊厳(ある生活)、(社会)正義、説明責任を蔑ろにする政府と腐敗した政治家すべてに向けられる」と付け加えた。

GenZ212は9月中旬、南西部の都市アガディールの公立病院で起きた妊婦8人の死亡事故をきっかけに、オンラインプラットフォーム「Discord」上で保健・教育問題に関する議論を行い、抗議活動に踏み切った。全国各地の都市で数十人から数百人がデモに参加した。

そして、ムハンマド6世国王に対し、改革を直接実施するよう求めた。

(後略)

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( 翻訳者:藤田琉生 )
( 記事ID:60979 )