モロッコ「Z世代デモ」の討論でバラカ大臣に「責任逃れ」との批判
2025年10月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコの番組でニザール・バラカ大臣が「政府ではなく独立党書記長として出席」と発言し物議
【ラバト:本紙】
モロッコのテレビは「第2チャンネル」を通じて、政府側からの可能な回答を求めて、「Z世代」のデモについての議論を続けた。昨日日曜日に放送された番組「我々は明確である」(ナクーヌ・ワーディヒーン)には、ニザール・バルカ設備・水利大臣や「Z世代」運動に参加する男女の若者らのほか、連立与党である「真正近代」党選出の女性国会議員など、数々のゲストが出演した。
番組放送後、その政府責任者は広く議論を引き起こした。というのも、オブザーバーらの見解において、バルカ大臣は記者ジャーミウ・クルーハッサン氏に対して、「自分は『独立党』の党首として出席している」と確認することで、政府における責任を逃れようとしたためである。一部の人々はこれを責任逃れだと解釈し、他の人は卑怯な態度だと評した。
この表現は、ジャーナリストのサミール・シャウキー氏の投稿のなかで現れたもので、同氏は「これは、彼が政府上の責任から逃れ、政府との関係を全体的に否認しようとしていることを意味する」と説明した。
シャウキー氏は大臣に対し、「いいえ、バラカ氏、あなたは政府の一員です。あなたは勇気を備えなくてはならず、政府の帽子をかぶって公の議論に臨まなくてはならない。なぜならあなたはその帽子のおかげで、給与、特権、報酬、影響力、寵遇を享受できているのだから。指導者とは船が沈没するときに残り続けるものであり、最初に飛び降りるものではない」と述べた。
『社会連盟」紙の編集長であるアブドゥルハミード・ジャマーフリー氏は、ニザール・バラカ大臣が自らの「独立党」の書記長としての党内地位を強調したことで、若者と政府間の緊張という文脈のなかで、同氏が番組に出演した意味が失われたと考えている。
ジャマーフリー氏はフェイスブックへの投稿で「我々はそこから、彼(バラカ氏)が自らの政府内の地位を放棄したとみることができる」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:天田陽菜、松山果子 )
( 記事ID:60994 )