ガザ:イスラエルが複数回にわたって停戦合意に違反
2025年10月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルが停戦を破り、援助物資搬入を妨害

【ガザ:本紙】

イスラエルは、イスラーム抵抗運動「ハマース」がイスラエル人捕虜の遺体を引き渡さないことへの報復として、ガザに対する懲罰的措置を開始した。これは停戦交渉が行われている最中のことであり、パレスチナ側の交渉担当者は仲介者に対し、すべての遺体の発見は困難だと伝えていた。

イスラエルは今日水曜日、ハマースが捕虜全員の遺体を引き渡していないとの主張のもとで、ガザ地区とエジプト間のラファフ検問所を開放せず、また人道支援物資の搬入を制限すると決定した。

イスラエルは国連に対し、今日からガザ地区に搬入を許可する支援トラックの数を300台に制限すると通達した。これは合意された数の半分にあたる。

ロイター通信による閲覧と国連が確認した覚書によると、イスラエルは国連に対し、「人道インフラに関する特定の需要」を満たすものを除き、燃料やガスの搬入を一切許可しないと通達したという。

ワシントンでは、ドナルド・トランプ米大統領がハマースに対して残された遺体の引き渡しを促し、「この措置こそが米国が支援するガザ停戦合意の第2段階に進むために必要である」と述べた。

トランプ大統領は、すべての遺体を返還するという約束が果たされていないと指摘した。

一方ガザでは、イスラエルはハマースとの合意の一部履行として、パレスチナ人45人の遺体を引き渡した。

現地では、イスラエルが停戦を破り、戦時下でなされていたもとの同様の激しい攻撃を複数回実行した。昨日火曜日の朝以降、ガザの病院には占領軍の銃撃によって死亡した9人の殉教者が運び込まれた。彼らのうち5人はガザ市東部で死亡した人々であり、他にも複数の負傷者が報告されている。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:門野陽飛 )
( 記事ID:61008 )