ガザ:ハマースがドイツ首相の「イスラエル肩入れ」を批判
2025年10月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ハマースがイスラエルに全面的に肩入れしているとしてドイツ首相を批判
【ガザ:本紙】
ハマースは、イスラエルによる2年にわたるガザへの流血の攻撃を正当化したとして、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相を強く非難した。
ハマース系メディア「パレスチナ情報センター」は、ハマースのハーズィム・カースィム報道官の発言として、メルツ氏の発言はガザに対する「ジェノサイド戦争」の継続を正当化するものであり、政治面と軍事面の双方でのドイツの支援の大きさを改めて裏付けるものだと伝えた。占領政府がこの戦争を終わりなき戦争にしたという国際的合意があるにもかかわらず、という趣旨である。
カースィム氏は、メルツ氏に対し、イスラエルの攻撃への全面的な肩入れをやめること、およびおこなわれたジェノサイド犯罪の正当化をやめることを求めた。さらに、イスラエルの犯罪を非難する「世界の良心」の立場に加わるよう促した。
一方メルツ氏は、ハマースがイスラエル人の被拘束者(人質)を解放しないことが、ガザでの戦争継続の理由だと主張し、自国政府は2023年10月7日以来イスラエルを支持しており、イスラエルは自衛権を行使しているとの認識を示した。
ドイツはイスラエルへの武器供与を行ったとして非難された国のひとつであり、それらの武器はガザへの攻撃に使用された。この攻撃により、パレスチナ人20万人以上が死傷し、ガザ地区の施設・建物の70%超が破壊されたとされる。
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( 翻訳者:喜多見咲 )
( 記事ID:61091 )