エジプト:外相がサウジアラビアとの政治的緊張に関する言説を否定
2025年11月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプト外相が自国とサウジアラビアの間の政治的緊張の存在を否定
【カイロ:アナトリア通信】
エジプトのバドル・アブドゥルアーティー外務大臣は、サウジアラビアとの関係の緊張について取り沙汰されていることは、「誤りであり、その関係は強固で歴史的である」と述べた。
アブドゥルアーティー氏の発言は、同氏が水曜日の夜、エジプトの民間衛星チャンネル「ナハール」でのインタビューで、エジプト人ジャーナリストのハーリド・アブー・バクル氏から「両国間の緊張に関する主張」の存在についてなされた質問への回答としてなされた。
アブドゥルアーティー氏は質問への回答のなかで次のように答えた。「それ(緊張)は誤りであり、エジプト・サウジアラビア関係の性質と特殊性に対する誤解を反映したものである」。
さらに、「エジプトとサウジアラビアは、アラブとイスラームの両ウンマにおける2つの翼であり、間違いなく両国間の関係は強固である。それは親族の関係であり、歴史的かつ永遠の関係を通じて広がっている。それがアラブおよびイスラームの協働に大きく貢献していることは確かである」と付け加えた。
続けて、「両国間の関係は強固であり、傷つけることはできない。もし混乱を悪用しようとする一部の第三者(明言せず)がいたとしても、それは兄弟たる両国民の意識には通用しない」と述べた。
さらにアブドゥルアーティー氏は、アブドゥルファッターフ・スィースィー(シーシー)大統領とサウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王、そしてムハンマド・ビン・サルマーン皇太子には、「両国と両国民、そしてアラブおよびイスラーム世界全体の利益を実現するために、この関係をさらに根付かせ、強化しようとする揺るぎない政治的意志がある」と指摘した。
SNS上では時折、サウジアラビアとエジプトの当局者間で頻繁に相互訪問や連絡が行われているにもかかわらず、両国間に「緊張」が存在するというニュースが拡散されている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:小山悠太 )
( 記事ID:61136 )