DEM党議員、デミルタシュ釈放不履行に反発
2025年11月17日付 Cumhuriyet 紙


DEM党会派副代表のセザイ・テメッリ氏は、「クルドとの和平プロセス」に関して今まで一方の側のみの対処が行われてきたと述べ、「重要な措置が講じられた。しかし、最も重要な話題になると、この特別法問題に焦点があてられる。これによってことが始めらることになる、そのように見えている。」と述べた。

人民平等民主党(DEM党)会派副代表セザイ・テメッリ氏は、トルコ大国民議会で開かれた記者会見で、ヨーロッパ人権裁判所がセラハッティン・デミルタシュ氏について下した「即時釈放」という判断が適用されないことに反感を示した。
テメッリ氏は、次にように述べた。

「ヨーロッパ人権裁判所のデミルタシュの判決後、親愛なるセラハッティン・デミルタシュの釈放を待ち、いまだに待っている。なぜ、釈放されないのかについて全く説明もない。政治化した司法は、いまだに判決に耳を傾けずにいる。しかし、ヨーロッパ人権裁判所の判決は、最終的なものであり、明確なものである。そして、セラハッティン・デミルタシュとこの訴訟で裁かれた全ての同輩は、即時釈放すべきである。現在、ヨーロッパ人権裁判所の判決を適用せず、控訴裁判所はハッキリ言うと、過ちを犯している。さらに言うと、この国の司法は、憲法とヨーロッパ人権合意に反する判決を極めて容易に遂行できる状態にある。私たちは同じことをどこで目にしたか。タイフン・カラマン氏に関する判決でも目にしている。憲法裁判所の判決は明らかである。憲法にも記載されている。しかし、適用しないことを主張する裁判所がある。さらに以前にもジャン・アタライの際にもこのことを見た。憲法裁判所の判決を適用せずに身勝手に振る舞う、憲法裁判所は上級裁判所ではないようだ。憲法裁判所は、憲法を監視、保護し、適用する裁判所である。」

■もう一方の歩みは特別法に焦点

テメッリ氏は、「テロのないトルコ」という名のもとに進められているプロセスに関して次のように評価をした。

「特に10月26日までのプロセスでは、今年2月27日に始まったオジャラン氏の発言から10月26日の[PKKのトルコ]撤退までのプロセスでは、重要な措置が講じられたが、これが一方の側のものであるのをよく分かっている。現在は、もう一方の側が踏み出すべき重要な問題が生じており、この特別な法的な扱いに焦点があてられている。これによりことが始まると見えている。この特別法がいかにあるべきかに関しても、議会の委員会は、この審議を終了後に報告書を書くことになっている。この報告書の中には様々な意見が取り入れられるはずである。もちろんこれも一つの意見である。これも採用されることになろう。これに似た意見とともに、一つの法律の提案に向け正しい道を進むことになろう。遅れないことを願っている。以前には12月31日が目標として提示されていた。法案の法制化についてである。余り遅れずに、早急にこの法案が本会議の議題となり、法制化されることを望んでいる。特別法と私たちが呼んでいるものによってことを始め、このこともまた社会の期待の相当部分に対応するものならば、私たちは健全な形で道を積み重ねていくことができる。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:61156 )