国防省は、最近世論で話題となっている「トルコ兵のウクライナ派遣」に関して声明を発表した。
国防省の報道・広報顧問兼省報道官のゼキ・アクトゥルク准将は、週例の記者会見で発言した。ゼキ・アクトゥルク氏の説明は以下の通り;
■テロとの戦い
国家の存続と安全保障のため、テロとの戦いと国境警備における有効な対策を断固として継続するトルコ陸軍の我が国に対する危険と脅威の要素への対抗の一環で、過去1週間で、PKKのテロリスト3名が新たに投降した。我が国の国境およびその向こう側では、土地の捜索・監視と、洞窟・シェルター・拠点、地雷・即席爆弾の発見と破壊作業が続けられ、シリア作戦地域で破壊されたトンネルの長さは725km(テルリファト:302km/マンビジ:423km)に達した。
一方、我が国の国境では、不法に国境を越えようとした6名のテロ組織メンバーを含む205名が拘束され、428名は国境を超える前に阻止された。
1月1日から今日にいたるまで、このように我が国の国境から不法に国境を越えようとして拘束された人の数は8千999名で、越境を阻止された人の数は5万9千458名であった。
国防省は、この問題に関する記者の質問に対しても説明を行った。同省から行われた説明は以下の通り:
■南キプロスギリシャ政権とレバノン間で署名された海洋権益協定
北キプロストルコ共和国の権利が無視されたいかなる協定も我々は認めることはできない。北キプロストルコ共和国の権利を考慮していない協定が、同時にレバノン国民の利益を侵害していると考えている。レバノン側の窓口には、海洋分野での協力の用意があることを伝えている。
■ウクライナへトルコ兵が派遣されることについて
どこで平和、安全保障、安定の必要性が生じても、まず思い浮かぶのはトルコ陸軍であるということは、トルコ陸軍がもつ可能性と能力、そしてその有効性、抑止力と信頼性の最も重要な証拠である。
まず、ロシア・ウクライナ間で停戦が試みられることが必要だ。その後、任務の定義が明確にされたミッションの枠組みを設定し、どの国がどの程度の支援を提供することになるかを明らかにする必要がある。
トルコ陸軍は、我々の地域で安全保障と独立を提供するあらゆる試みに貢献する用意がある。
■一部の退役軍人の軍施設への立ち入りが禁止に
2025年11月11日にC-130輸送機がアゼルバイジャン-ジョージア国境で墜落したことにより殉職した20名の陸軍兵の個人情報を、国防省の公式発表前にソーシャルメディアアカウントで投稿した複数人を告発したことをすでに発表した。
捜索・救助活動が続けられる一方、殉職兵士の遺族たちの苦しみを考慮せず、殉職に関する情報を最初に公表しようと競ったソーシャルメディアの恥知らずの者たちの中に、退役軍人も含まれていたと報告を受けている。
これらの人物は告発され、また軍施設への立ち入りも禁止された。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:佐田優美香 )
( 記事ID:61204 )