ルシェン・チャクルのコラム:クルチダルオールは人の責任は問うが自身の責任は曖昧
2025年11月30日付 Medyescope 紙

コラムニストのルシェン・チャクル氏が、元共和人民党(CHP)党首ケマル・クルチダルオール氏のSabah紙インタビューを批判。チャクル氏は、クルチダルオール氏が今やCHPへの非難を党内からではなく党外や与党系メディアを通じて行っていると指摘。また、党大会2日目というタイミングで公開されたインタビュー記事内容についても、クルチダルオール氏には党への説明責任があるにもかかわらず一度としてその責任を果たしていないと強調した。

さらに、元CHP党首たるケマル・クルチダルオール氏の姿勢を厳しい言葉で批判し、同氏によるCHP非難が政権に近いSabah紙を通じて行われているのは、まったく意味あいの異なるポジションニングだと評した。

CHP第39回通常党大会の2日目、オズギュル・オゼル氏が1300票以上を獲得し再び総裁に選出された。無効票はわずか24票だった。チャクル氏はこの結果について、オズギュル・オゼル氏とエクレム・イマムオール氏の二名が、党内での地位を確固たるものにしたことをあらわすと述べた。

■党大会の当日に与党系紙がインタビュー

クルチダルオール氏のインタビューは、党大会で党首選が行われるというまさにその日にSabah紙に掲載された。インタビュー内でクルチダルオール氏は、CHPが責任を果たすべきだと主張し、さらに自身への抵抗は組織的なものだと主張した。

クルチダルオール氏は、「勇気ある者は表に出て、私の発言のどこが誤りか国民に説明してほしい」と述べ、偽装アカウントは気にしていないと述べた。

■イスタンブル市当局が起訴状の正当性認める?

チャクル氏は、クルチダルオール氏のこの発言は、イスタンブル市当局が(一連の不正入札等への捜査の)正当性を認めたことを意味すると強調した。これについて「裁判が始まらぬうちからCHPが何の捜査をするというのか? 誰かが党員資格を剥奪されるのか?」と指摘し、その「誰か」の筆頭はエクレム・イマムオール氏だろうと述べた。

■「2023選挙以来、説明責任果たしていない」

チャクル氏は、クルチダルオール氏は2023年の選挙で敗北して以来、再起のため奮闘しているが説明責任は一度たりとも果たしてないと強調。また、クルチダルオール氏は敗北は認めても、責任はとらずに自分以外のあらゆつものをあげつらっていると指摘した。

党大会での一度目の投票でオズギュル・オゼル氏に敗れたクルチダルオール氏は、慣例に反して辞退しなかった。その結果、二度目の投票ではいっそう得票差が拡大した。おまけに敗因を問う代わりに党大会の不正まで主張した。

■「CHPを外からデザインしようとしている」

チャクル氏は、クルチダルオール氏がイムラル島決議直後の動画と、党大会当日のインタビューでまったく異なる姿勢を示していると指摘。今やCHP内の反対派として活動するのではなく、外部から政権に背を向けたうえで党をデザインしようとするクルチダルオールがいると述べた。

チャクル氏は、「(クルチダルオール氏は)これまで成功はなかったし、今回も成功するとは考えにくい」と述べ、オズギュル・オゼル氏とエクレム・イマムオール氏の二名が、CHP内での権力を確固たるものにしたと強調した。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:61224 )