クルトゥルムシュ国会議長「クルド問題解決プロセス、次の困難なステップへ」
2025年12月04日付 Hurriyet 紙
トルコ大国民議会議長のヌマン・クルトゥルムシュ氏は、国民連帯・兄弟愛・民主主義委員会の会合で、声明を発表した。テロのないトルコプロセスに関する評価を述べたクルトゥルムシュ議長は、「委員会の聞き取り段階がようやく終わりました。この後、報告段階に入ります。クルド問題解決プロセスがどれほど難しい局面にあるかがわかります。あらゆる言葉がどのような影響力をもつのかという段階に入っています。ここで100考え、1000考えられる日々が始まろうとしています。」と述べた。その後、クルトゥルムシュ議長の指示で、トルコ大国民議会のアフメト・ボズクルト事務総長補佐官により、委員会メンバーであるAKP副党首・ハタイ選出議員のヒュセイン・ヤイマン氏、DEM党会派副代表ギュリュスタン・クルチ・コチイイト氏、MHP副党首・イスタンブル選出議員のフェティ・ユルドゥズ氏がイムラル島で行った面談に関する議事録の要約が読まれた。
トルコ大国民議会議長のヌマン・クルトゥルムシュ氏は、「テロのないトルコ」プロセスが到達した段階に注目しながら、「十分すぎるほど考えてから発言する必要がある日々が始まろうとしています。全員がまず、このプロセスにおけるこれからの最もデリケートな時期を自身の政治的な立場の材料にしてはいけません。我々全員の政治信条も違えば、所属する政党も違い、理解や見解は異なります。しかし、おそらく我々が共通している点は、もはやこの国で武器の音が止み、テロが終結し、母が涙を流さず、暖炉の火が消えず、そしてこの国の未来がどのような形であれ暗闇に降伏しないことを望むという点です。『政治の材料にしないこと』を皆さん一人ひとりにお願いします。」と語った。
「テロのないトルコ」という目標に向かってトルコ大国民議会に設置された国民連帯・兄弟愛・民主主義委員会は、クルトゥルムシュ国会議長の主催で招集された。
クルトゥルムシュ国会議長は、トルコ大国民議会式典ホールで行われた第19回会議の開会に際して行った演説で、取り組みが最もデリケートで、最も重大かつ最も脆弱な時期に入ったことを強調した。
現在に至るまでこの取り組みを細心の注意と献身をもって進めてきたこと、この地点に至ったことに言及したクルトゥルムシュ国会議長は、「これからは最終段階で一、二の基本的な任務を遂行し、得られた結果をトルコ大国民議会本会議に提出する予定です。我々の取り組みが素晴らしい形で結実することを願っています。」と述べた。
またクルトゥルムシュ国会議長は、「テロのないトルコ」プロセスは委員会の取り組みに限られるものではなく、問題の単なる一部分にすぎないと述べた。
一国家の政策として進められたこのプロセスが、国のあらゆる関連機関を通じて現場と、あらゆる形で行われた組織との連携で今日に至ると明らかにしたクルトゥルムシュ国会議長は、このプロセスが取引や交渉プロセスではないことを強調した。
クルトゥルムシュ国会議長は、組織(PKK)が自己解散決定を発表し、武器引き渡しプロセスを象徴的な式典とともに開始した後、このプロセスが加速し、政治が果たすべき責任を果たすためにトルコ大国民議会にある政党のうち11の党が連携してこの委員会を設立し、今日に至ると述べた。
クルトゥルムシュ国会議長は、「この後、より注意深く、より慎重に行動することが求められる段階に我々が入っていることは明確です。これは、私自身をはじめとして我々一人ひとりへの重要な注意として示しておきたいと思います。」と述べた。
■「聞き取り段階がついに終了」
クルトゥルムシュ議長は、委員会で現在まで134名と団体に聞き取りを行い、第18回委員会会議に参加した委員による5分の3以上の多数決での決議に従い、委員会にグループがある党の代表が一人ずつイムラル島訪問団に参加する方向で決定が下されたことを指摘し、3つの政党で代表が選出され、11月24日にイムラル島訪問が実現されたことを述べた。
■クルトゥルムシュ国会議長は、演説を以下のように続けた。:
「この訪問が行われたことで、委員会の聞き取り段階がついに終了しました。このようにして、委員会はこの問題に関する異なる社会層、この問題の当事者、このプロセスにおいて被害を受けた人々に聞き取りを行い、最後にこの訪問をもって聞き取り段階を完了させました。
この後の段階では、報告段階に入ります。委員会の取り組みの後、テロのないトルコの実現に関して我々が自分の立場から見たこと、共通の配慮、そして可能であれば我々の共同見解を共有する報告書を準備することを希望しています。このように、この報告を準備することにより、この歴史的プロセスはさらに重要な節目をまた超え、課された責任を全うするでしょう。」
前回の会議で、グループがある政党と国会議員に報告書を作成することを求めたことについて触れたクルトゥルムシュ国会議長は、「現段階で5,6名の委員が作成したレポートが提出されています。これらすべてを保存しています。1ページ、1枚の文書であっても、提出されればそれを保存し、このプロセスの公式記録の一部になっています。今日の我々の会議では文書と併せて報告を聞きます。報告書を作成した政党があれば、それを聞く予定です。」と述べた。
■「発言、表現の仕方、そして我々のふるまいに最大限の注意を払わなければならない時期にあります」
このプロセスがどれほどデリケートな地点に到達したかが誰の目にも明らかであることを指摘したクルトゥルムシュ国会議長は、次の見解を述べた:
「我々は、述べられるあらゆる言葉が、平時に述べられる言葉よりも何倍も強い影響力を持ち、全く予想しない層に、全く予想しない形で良い、あるいは悪い影響を与える段階に入ります。そのため、昔の人が『言葉が銀なら、沈黙は金である』といったように、ここでは100考えて1話すどころか、1000考えて1話すことが必要な段階に入っています。全員がまずこの後の最もデリケートな時期を自身の政治的立場の材料にしないことが必要です。我々全員の政治信条も違えば、所属する政党も違い、理解や見解は異なります。しかし、おそらく我々が共通している点は、もはやこの国で武器の音が止み、テロが終結し、母が涙を流さず、暖炉の火が消えず、そしてこの国の未来がどのような形であれ暗闇に降伏しないことを望むという点です。『政治の材料にしないこと』を皆さん一人ひとりにお願いします。
ここには、報道機関にも非常に重大な責任があります。時折この警告を行いましたが、やはりその必要があると感じています。誰が何を言い、どこからきて、どこへ行くのかということよりもプロセスで実際に重要なことは、どんな具体的な結果に収束するのかという点です。政治的プロセスで重要なことは、これです。プロセスがゴシップ化されないために並外れた努力を費やす必要があると考えています。また、発言、表現の仕方、そして我々のふるまいに最大限の注意を払わなければならない時期にあります。」
この問題は1つもしくは一部の政党の問題ではないと強調するクルトゥルムシュ国会議長は、「テロのないトルコ」という目標が、全トルコ人8千600万人の問題であると述べた。
■クルトゥルムシュ国会議長は、話を以下のように続けた:
「この問題は、良い形で、成功に終わったとき、1つもしくは一部の政党が勝利することにはならない。プロセスに反対する政党も含む全トルコが勝利することになる。そのために、これまでと同じように責任を引き受けて取り組み続けますし、良い結果を得るために、忍耐強くこの交渉プロセスを完了させることになるでしょう。繰り返し言いますが。あちこちで、中からも外からも、この問題の最終点に到達し、最後の日々に近づいています。この問題を頓挫させようとたくらむものがいることも知っています。相手よりも賢明である必要があります。そのため、我々も忍耐強く、互いに違いを表現しながら前に進み続けていきます。今回はトルコが勝利すると信じています。今度こそ我々は必ず勝利します。」
クルトゥルムシュ国会議長は、会議のはじめに各政党の報告段階に関する意見や要望、方法の提案を聞き、第2部でイムラル島訪問に関する協議が行われることになると述べた。
■イムラル島での会談の議事録の要約が読まれた
トルコ大国民議会議長のヌマン・クルトゥルムシュ氏は、議会式典ホールで行われた会議の第2部で、前回の会議で5分の3という特別多数により採用された決定に基づき、3つの政党の代表者と委員会委員の国会議員が11月24日にイムラル高等警備刑務所で行った面談に関する一部の議員の質問にも答えた。
議員の一人が言及した面談議事録が議会速記者によって作成されたのかという問いに対してクルトゥルムシュ国会議長は「トルコ大国民議会からいかなる速記者も島での面談に参加していない。我々の仲間のイムラル島への訪問は、完全に国家情報機構(MİT)により組織された。現地での面談は国家情報機構の管理下で行われた。面談の自然な流れはこうです。以前行われたものと同様です。」と回答した。
イムラル島で行われた面談に実際に参加した議員が「はい。話されました。」と話した一般的、政治的議題がすべて委員会で共有されると明かしたクルトゥルムシュ国会議長は、「イムラル島で話されたにもかかわらず『いいえ、なぜここでは話されないのか』と言われるような政治的議題は一つたりともありません。」と回答した。
今日まで単に一部の大臣が出席した会議が非公開で行われていたと述べたクルトゥルムシュ国会議長は、いかなることも秘密裏に非公開にされていないこと、委員会の51名の委員に隠されたものは何もなく、イムラル島で話し合われたいかなる政治的問題についても議題から外されることはないと述べた。
その後のクルトゥルムシュ国会議長の指示で、トルコ大国民議会の副事務総長アフメト・ボズクルト氏は、委員会メンバーであるAKP副党首兼ハタイ選出議員のヒュセイン・ヤイマン氏、DEM党会派副代表ギュリュスタン・クルチ・コチイイト氏、そしてMHP副党首兼イスタンブル選出議員のフェティ・ユルドゥズ氏がイムラル党で行った会談に関する議事録の要約を読んだ。
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( 翻訳者:佐田優美香 )
( 記事ID:61235 )