栄養に関する迷信に回答:空腹時の生ニンニク摂取では痩せない
2025年11月25日付 Jam-e Jam 紙


 イラン・イスラーム共和国保健・医療・医科教育省(以下、保健省)の社会栄養改善局は学術報告書の公開とともに、空腹時の生ニンニク摂取で体重が減少する、という誰もが知る迷信の一つを検証した。

【ジャーメ・ジャム電子版】保健省は報告書で以下のように述べる。「13件の研究を対象に実施されたシステマティックレビューの結果は、ニンニクサプリメントの摂取に、体重と肥満関連の指標への目立った影響がないことを示している」

 同報告書の別箇所では、「科学的証拠に基づくと、すりおろしたニンニクにはトリグリセリド(中性脂肪)やコレステロール、血圧の値を低下させるといったいくつかの健康指数を改善する効果があるが、ニンニク丸ごとの摂取には同様の効果は示されない」と指摘されている。

 ニンニクはアリシンという化合物を含むことから健康に一定の効果が期待できるが、保健省の専門家は、いかなる食品も単独で持続的に体重を減らす効果をもたらすことはできない、と強調している。

 同局によると、正しいやり方の減量は、規則的な身体活動と全ての食品群を含むバランスの良い食生活の組み合わせによってのみ、可能である。

 同局は以下のように警告した。「生ニンニクの摂取、特に空腹時の摂取は、一部の人々の体に不調を引き起こす可能性がある。生ニンニクは、その強い味と匂いから一部の人を不快にさせうるほか、胃食道逆流症患者には胸焼けを悪化させる可能性を高める。生ニンニクに含まれるいくつかの成分もまた、消化器系への刺激の原因になったり、胃や胸部の焼けるような感覚を引き起こしたりすることもありうる」

 また同報告書に基づくと、ニンニクは抗凝固作用によって、一部の人の出血リスクを高めうる。そのため抗凝固薬の服用者は、多量の生ニンニクやニンニクを含むサプリメントを摂取することを避け、摂取する前に医者に相談しなければならない」

 保健省の社会栄養改善局は以下のように強調した。「生ニンニクのバランスの取れた摂取は、ほとんどの健康な成人にとって危険ではないが、体重が減るという迷信が不健康な食生活を招いてはならない」

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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:61274 )