16年間の部族対立、終結-ヴァン
2025年12月13日付 Cumhuriyet 紙
ヴァン県のオザルプ郡カシュカラ地区にて、16年間部族対立を続けてきたシャヒネロル家とウヤヌケル家は、和解の試みが開始された結果、手打ちをした。
ヴァン県のオザルプ郡カシュカラ地区で、約16年前に一人の犠牲者を出した事件が生じて以来、部族対立が続いていたシャヒネロルとウヤヌケルの両家は、和解の試みが開始された結果、手打ちをした。郡の有力者らのうち、イスマイル・ハック・カーディルオール氏らが主導したこの和解交渉プロセスは、オザルプ郡知事のラフミ・ブルト氏を始め、軍大隊長、郡警察長、その他多くの有識者の参加により公式のものとなった。
◾️最初の会合は、メスジディ・アクサ・モスクで行われた
和解への模索の最初の一歩は、オザルプ郡のイスタシオン街区に所在するメスジディ・アクサ・モスクで行われた儀式に始まった。約400から500名もの人々が集まったこの式では、両家側は、有力者らの立ち合いの元握手を交わしあいながら、16年に及んだ部族対立に終止符を打った。
ウヤヌケル家がヴァンの中心部に住んでいたため、オザルプでの大勢の参加者達は大車列を組んでヴァンに移動し大きな結婚式場で開催される和解の会食に向かった。食卓をともにした両家は、和解実現の流れに力を添えたすべての参加者に感謝の意を表した。
◾️ブルト郡知事:「共生は重要である」
オザルプでの和解式では、この地方の有力者、イスマイル・ハック・カーディルオール氏が冒頭に話をした。カーディルオール氏は、和解プロセスに貢献したすべての人々に感謝の意を表しつつ、郡知事のラフミ・ブルト氏を演壇に招いた。ブルト郡知事は、話の中で、和平と共生の重要性を強調した。オザルプの郡宗教局長が、その日の意味に関係する説教をしてお祈りをしたのち、一同はヴァンへ向かった。
ヴァンの中心部の結婚式場では、有力者らと、その他同行の何百人もの参加者たちは、ヴァン県副宗務局長のアブドゥッラー・テミズカン氏、定年退職した元ヴァン県宗務局長のファイサル・ゲイラニー氏、オザルプ郡の宗教局長セダト・シェントゥルク氏、カシュカラ村のイマームであるM・ネスィム・カトバイ氏、オザルプ郡説教師らとウヤヌケル家によって迎え入れられた。
テミズカン県副宗務局長がコーランを朗誦し、平和に関する聖句やハディースを披露した後、両家はコーランの朗誦の下で握手を交わした。式は、ヴァン市中心部の結婚式場にて行われた和解会食にて終了した。
会食の後、両家及び参加者らは互いに感謝の意を表したのち、式場を後にした。双方とも、16年に渡る部族対立が終わりに達したことに満足していると口にした。
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( 翻訳者:木村沙帆 )
( 記事ID:61281 )