オーストリア:シリア人避難民が2月に発生した「テロ犯罪」の実行を認める
2025年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア人避難民、2月にオーストリアで発生した刺傷事件の実行を認める
【ウィーン:AFP通信】
オーストリア検察が月曜日に明らかにしたところによると、少年1人の死亡とその他5人の負傷をもたらした刺傷事件の現場で拘束されたシリア人の男が「テロ犯罪」を犯したことを認めた。
23歳の容疑者は2月、オーストリア当局が同事件を「イスラーム国に関連があるイスラーム主義者の攻撃」だと表現したのちに、南部フィラッハ市で拘束された。
食事配達サービスで働く別のシリア人の亡命希望者が、自転車を攻撃者に投げつけることによってこの攻撃を阻止した。襲撃によって14歳の少年1人が死亡し、他の5人が負傷した。
検察は同容疑者の起訴にあたり、容疑者が殺人を含む「テロ犯罪の実行」を認めたと述べた。
彼らは声明で、「彼はイスラーム国の目的と相いれない立場にある民間住民を畏怖させる意図をもって行動した」と付け加えた。
被告は懲役20年または終身刑に課せられる可能性があり、初公判の期日はまだ決定されていない。
オーストリアには、およそ10万人に上る多くのシリア人避難民がいる。
2024年12月にシリアでバッシャール・アサド前大統領の体制が崩壊後、オーストリアといくつかのヨーロッパ諸国はシリアからの亡命申請を凍結した。オーストリア政府も、「シリアへの送還・追放プログラム」を発表した。
オーストリアではこれまでのところ、2020年に「イスラーム国」組織に共感する者がウィーン中心部で発砲し4人が死亡した、ジハード主義者による攻撃が1件発生したのみであった。
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( 翻訳者:小山悠太 )
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