シリア大統領が捉えた、逃した機会
2026年01月18日付 Medyescope 紙
ルシェン・チャクル氏は、アフマド・アッ=シャラア大統領がシリアで歴史的な機会を掴んだが、最近の政策によってこの機会を大いに逃していると主張した。チャクル氏は、アッ=シャラア大統領のクルド人へのアプローチがバッシャール・アサド前大統領の過去の過ちを想起させ、イスラエルと合意して自国民に対して厳しい政策を採っていると述べた。
ルシェン・チャクル氏は、シリアの新しいリーダーであるアフマド・アッ=シャラア大統領の政策を批判した。同氏は、1日前に行った放送が一部のグループに誤解されていると述べて話しを始めた。
チャクル氏は、アッ=シャラア大統領がシリアだけでなく全アラブ世界で新しいリーダーとして生まれる能力を持っているが、多くの問題が生じる時期を過ごしていると強調した。
「とても大きな機会を捉えた。長年のバアス党体制が崩壊し、シリアとその地のトップになった。」と述べたチャクル氏は、アッ=シャラア大統領の前途は開けており、大きな支持を得ていると述べた。
しかし、同氏は、ここ1年以内に行われた措置を評価した際に状況が全く明るいものでないと述べた。
「特に、最近行っていることを見ると、アレッポより始めてシリア民主軍(SDG)をユーフラテス川の東に押しやる流れを見たとき、この機会を大いに逃している、と考えている。」
■国民の合意の代わりに外部勢力への依存
チャクル氏は、アッ=シャラア大統領の政権就任が混乱の流れの中にあると説明した。内戦に疲弊したシリアで多くの組織が乱立している仕組みの中で、地域的・世界的な勢力が変化している環境にあって、アッ=シャラア大統領が選ばれ、準備が行われていると述べた。
「トルコを筆頭に、しかし、トルコの向こう側でアメリカ合衆国とイギリス、ある種きっとイスラエルを含む時流のことである」と述べたチャクル氏は、この点ではとても深刻な証拠が見られると述べた。
チャクル氏は、政権に就くことと政権にとどまることは別物であると注意を引いた。
「外国の支援を得ながら、外国の傭兵の支持を得ながら、内戦という環境から抜け出て国のトップになることができたかもしれない。しかし、国のトップにとどまり、この国を強くするには、この国の人々の同意が必要である。」
■クルド人へのアプローチはアサドを思い出させる
チャクル氏は、アレッポ以降生じてきた出来事を評価する中で、クルド人に対するアッ=シャラア大統領の態度が不安を与えるものであると述べた。和解の会談が、[昨年の]3月10日合意が、新年以降ダマスカスで行われた会談が突然打ち切られ、軍事作戦が始まったと説明した。
「この際の立ち位置は、過去のバッシャール・アサド前大統領のものに非常に似ているわけではないが、そもそも、合意を自国民に求めるという選択肢を後退させたように思える。」として、クルド人とSDGがあたかも外部勢力であるかのように定義されている、と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
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