レバノン:イスラエル軍がベイルートなどを大規模空爆
2026年04月08日付 al-Watan 紙
■レバノン各地で激しい空爆が続き、死傷者は多数…首都ベイルートも標的となり、病院は対応逼迫に直面
【ダマスカス:本紙】
レバノンでは水曜日午後、近年でもっとも激しいとされるイスラエル軍の大規模空爆が実行され、深刻な軍事的緊張の高まりを迎えた。攻撃は首都ベイルートを含む数十の地域や町に及び、死者と負傷者は数百人に上るとみられている。犠牲者数はなお増える可能性がある。
レバノン保健省は、空爆により多数の死者と数百人の負傷者が出たと発表した。保健相も、病院がすでに多数の犠牲者であふれ、これまでにない圧力にさらされていると明らかにした。一方、レバノン赤十字は、人道状況が「極めて厳しい」としており、とりわけベイルートの病院では血液不足が深刻化していると指摘した。
特筆すべき展開として、東部レバノンのシャムスタールで行われていた葬儀が空爆の標的となり、多数の死傷者が出た。民間人の間には恐怖と衝撃が広がっている。また、シリア国境に近い地域でも爆発音が聞かれ、攻撃範囲が広がっていることをうかがわせた。
複数の現地筋によると、イスラエル軍機はこれまでに55を超える地域や町を空爆したという。初期段階の推計では死者数はすでに数百人規模に達しており、空爆はなお激しいペースで続いている。レバノンの複数メディアは、ベイルートが数十年ぶりともいえる激しい空爆にさらされていると伝えており、戦争の光景が首都の中心部にまで戻ってきた形となっている。
これに対しイスラエル軍は、約50機の戦闘機が攻撃に参加し、少なくとも100カ所の目標を160発の砲弾で攻撃したと発表した。今回の攻撃は数十年で最大規模だと位置づけており、今後も軍事作戦を継続する考えを示した。
一方レバノンのナワーフ・サラーム首相は、国際社会に対して即時介入を求めた。イスラエルが国際法と国際人道法の原則を踏みにじっていると非難したうえで、レバノンには継続する攻撃を止めるための緊急支援が必要だと強調した。
空爆の範囲が広がり、犠牲者数も増え続ける中、レバノン当局は住民に対し、ただちに道路から退避するよう呼びかけた。さらなる軍事的エスカレーションが起きれば、事態が地域全体の一層深刻な不安定化へ向かうとの懸念が強まっている。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:61916 )