出廷予定のイマムオールを乗せた車が故障?「これは拷問」
2026年06月05日付 Medyescope 紙


シャディ・ヤズジュ氏に対する言葉を理由に裁判に出廷するため、朝スィリヴリを出発したエクレム・イマムオール氏は、車両故障のため戻された。イマムオール氏は、トイレ休憩も取り合ってもらえなかったとし、「生きながら拷問を受けている。車両故障といいつつ、この国の兵士と指揮官は、首席検事の命令に巻き込まれている。」と語った。裁判は、2026年9月11日に延期された。

イスタンブル広域市長でCHP(共和人民党)の大統領候補のエクレム・イマムオール氏は、2025年3月23日からスィリヴリ刑務所に拘留されていて、2023年のある式典でシャディ・ヤズジュ前トゥズラ区長を侮辱したという主張のもと訴えられ、2回に及び無罪となったものの、控訴審が手続き上の理由で破棄されたことにより、訴訟が、イスタンブル・アナトリア第16簡易刑事裁判所にて継続している。

イマムオール氏を出廷させるために、文書が書かれた。これに基づき、スィリヴリ刑務所を出発したイマムオール氏は、「車両故障」を理由に道を引き返させられた。これに伴いイマムオール氏はSEGBISシステム(音声映像情報システム)に接続し、出廷した。

裁判で裁判官は、「他の全ての被告人に私たちがしているように、あなたを出廷させるために文書を書きました。連れて来ることができないと昨夜文書が届きました。バクルキョイ共和国主席検察局と面会し、今朝あなたを出廷させるための準備をしましたが、車両が故障したため手続きを完了させることができませんでした。」と語った。

イマムオール氏は、裁判所が物理的に裁判に参加させる方向で呼び出しを行ったとし、「裁判所の公正な裁判を実施するという観点から被告人が出廷することは権利であるということを理解できるほど、残念なことに、私はいくつもの裁判に巻き込まれました。しかし、今日出廷できない理由となった問題は、今朝私が経験したことの後では取るに足らない問題です。」と話した。

イマムオール氏は、前日の勤務後にイマムオール氏をSEGBISシステムに接続して出廷させる決定が刑務所に知らされたと裁判長が語ったと明かし、このような決定は自身には知らされていなかったと述べた。

■イマムオール氏を裁判所に連れていく車両が「故障」した

イマムオール氏は、およそ60kmの道のりの後、再び刑務所に戻されたと述べ、「7時30分に刑務所を出ました。裁判所までの道のりのおよそ60km進んだ後、刑務所に戻されました。9時20分に刑務所に再度入りました。つまり、私がカルタルにいるべき時間を使って、彼らは私を再び刑務所に戻しました。」と述べた。

イスタンブルを良く知っているというイマムオール氏は、およそ60km走った後、車両が止まったと続けた。ボンネットを開け確認した後、再び動き出したと明かしたイマムオール氏は、その後で車両が道を引き返し始めたことに気が付いたという。イマムオール氏は、「どうしたのかと尋ねました。私には何の情報も与えられませんでした。その後で、車が故障し来た道を引き返すと知らされました。私も『ちょっと待て。何をしているんだ?故障したなら、なぜ道を引き返すのか?故障した車で引き返すなんて解決策としてあり得るだろうか?』と言いました。」

■「車が故障したというのに、なぜそのまま道を引き返すのか?」

イマムオール氏は、これを受け護送車両から指揮官が自身のそばに来たと述べ、「彼に『60kmの道のりを走ってきたんだ。残りの道のりも明らかだ。車が故障しているならどうして道を引き返すのか?故障車をどうしてまた走らせるんだ?』と尋ねました。彼は私に『車は故障している。道を引き返す必要がある。』と言いました。私はそれはおかしいと言いました。」と語った。

イマムオール氏は自身に降りかかった出来事に反発し、「本当に車が故障しているとは思えないと言いました。この誤った対応に、我が国の兵士や運転手を利用しないでほしい、と言いました。これは、無礼で残念な罪だと言いました。抵抗しました。声を張り上げました。それから彼らはドアを閉め、私を再び車に乗せ刑務所に戻しました。」と話した。

■トイレの要求も取り合わず

刑務所への帰路でトイレに行きたかったとイマムオール氏は述べ、要求は取り合ってもらえなかったと述べた。「トイレに行きたいと伝えました。しかし、『待つように』と言われました。指揮官も兵士も、トイレのために止まることさえ拒絶せざるを得ない状況に追い込まれていました。状況はこれほどまでにシンプルでした。」と語った。

イマムオール氏は、道中で刑務所長と話したと明かし、「車内で所長は、『我々の裁判はSEGBISシステムに接続して行うと通知があったため、道を引き返している。』と言いました。そのような状況であったならば、兵士はなぜ巻き込まれたのでしょうか?首席検事のエゴが傷つくからといって、公正な裁判を妨げる態度がとられ、夜半や早朝に命令を下し、私を出廷させないために罠仕掛けているのです。」と語った。

イマムオール氏はこの出来事を「心理的な拷問」と形容し、次のように語った:
「この罠が仕掛けられ、まさに心理的な拷問に巻き込まれています。これは初めてではなく、最後でもないでしょう。私は法廷で陳述する権利を有しています。私の知る限りでは、憲法裁判所においてもこの点を支持する判例があります。被告人が出廷しなかったことを理由に破棄された決定は多く存在しているでしょう。そのため、裁判所が私の出廷を求め、私がそれに応じることは当然のことなのです。」

■「生きながら拷問を受けている」

イマムオール氏は、今日経験したことは「歴史的な抑圧」であるとし、「今日の出来事は歴史的な抑圧で、拷問です。この拷問の根拠について調査するよう裁判所に要求しています。これについて、早急に私の弁護士と面会することを求めています。これは、作為的な拷問です。」と述べた。

出廷できなかったため、弁護を受ける権利も侵害されたと主張するイマムオール氏は、「私の弁護士たちは法廷にいて、私が彼らと意志疎通を図ることもできませんでした。生きながら拷問を受けています。くわえて、彼らは私にうそをつきました。車両故障といいつつ、この国の兵士や指揮官を首席検事の命令に巻き込みました。私たちに事実と反する情報を与えました。」と述べた。イマムオール氏は、車両が故障したという説明にも反発し、「壊れたという車が60km走り、来た道を60km戻ったら、おおかたその車はバラバラになるはずです。それにも関わらず、私や世論には車両故障を理由に掲げました。」と述べた。

■裁判は9月11日に延期された

裁判官たちは、刑務所から自分たちも同様の情報が与えられていたと述べ、イマムオール氏が裁判に出廷させられないことは事前に文書で通知されており、今日も出廷が求められたが、車両故障のために刑務所に身柄を戻されたと明かされたと述べた。

裁判官は最後に、「付け加えることはありますか?」と尋ねた。イマムオール氏は、「私は法廷で直接弁明することを求めます。その理由は、崇高なトルコ司法を破壊しようとする者たちに対して、あなたたちのような裁判官が行うべき闘いを、私がしているからです。」と返答した。裁判官は、イマムオール氏が出廷できるよう令状を発行すること、裁判は9月11日に延期することを決定した。

イマムオール氏は最後に、「公正な裁判を破壊しようという体制と対峙しています。私は今日、このようなことを行った者たちを、崇高なトルコ国民に告発します。」と語った。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:62250 )