米国のNATOへの動きでヨーロッパの均衡が変わりうる。米国政府が新たな決定を行い、長年にわたる同盟の安全保障構造を揺るがしうるとみられる。では背景にはどのような戦略があり、この事態を誰が最も憂慮するのか?
米国がNATOの作戦において欧州が使用するために提供される戦闘機や海上軍備を大幅削減する準備をしていると報じられた。ニューヨークタイムズ紙は、情報を知る関係筋によれば米国政府は約50年以上にわたって欧州の同盟国に保証してきた「安全保障の傘」を縮小する方向の政策を急いでいると報じた。
今月の始めにNATO加盟国へ文書形式で送付された決定では、米国が欧州における軍備を再編する予定だと明らかになった。ニューヨークタイムズ紙が調査した文書の一部について、この件を知らされた欧州側の関係者はNATOの作戦能力に直接影響を及ぼす変更点を指摘している。
ではこの決定によりNATOに何が起きるのか?米国の真の狙いは何か?詳しく見てみよう…。
■戦闘機や海上軍備の大幅削減
計画によれば米国は欧州防衛に割り当てられている防空軍備と海上軍備を大幅に削減する予定だ。これにより何が起きるか、主だった変更点6点は以下の通りだ。
(1) NATOの任務で使用される約150機のF-16戦闘機とF-15E戦闘機を100機に減数する。
(2) 海上監視偵察機の数を26機から15機に削減する。
(3) 欧州に割り当てられた空中給油機8機を完全に撤退させる。
(4) ミサイル発射機能を持つ潜水艦および空母を他地域へ移動させる。
(5) 空母任務部隊に含まれる様々な軍艦と多数の戦闘機を再配備する。
(6) 欧州を防衛するために配備された2つの爆撃機隊の1つを離任させるか他の地域へ移転する。
米国国防省は地域に配備された数についてコメントを差し控えるとした。しかし同省は代わりに先週、米欧州軍から出された、欧州での軍事的責務の削減について全般的な見解を含んだ発表を引用した。
(後略)
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
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