『ラズム・アーハング』:戦場における抵抗の手段(1)
2026年06月30日付 Jam-e Jam 紙


 音楽は、音符や音声であることを超え、歴史の重要な局面において、戦場で刻まれた脈動そのものだった。しかしこのことは、構造的な芸術分析の観点から捉えられることはほとんどなかった。テレビ番組の『ラズム・アーハング[戦いの音楽]』は、抵抗の声と国家の集合的記憶を結びつけるための革新的な取り組みである。戦争を軍事分野だけではなく、音楽の音符や叙事詩的な歌の中にも探し求める番組だ。

【ジャーメ・ジャム電子版】国営メディアの広報によると、この番組は定型的なアプローチを超え、地理的な国境を横断し、歴史的・文化的意義を持つ音楽作品として世界に広まった楽曲を取り上げてきた。『ラズム・アーハング』はYouTubeで広まっている動画レビューに似たアプローチを取り、抵抗精神を国民の心の中で生き続けさせることを可能にしてきた歌の技術的・社会学的分析を行う。『サラーム・ファルマーンデ[こんにちは、司令官]』からアラブ世界の叙事詩の旋律まで、この番組は戦争のさなかにおける生活の鼓動を明らかにするよう努めている。主な目的は、芸術と戦争の双方向的な相互作用の分析である。そこでは歌が人々の要求を煽り立て、戦場自体が最も美しい抵抗の歌を生み出すものになるのだ。本記事は、『ラズム・アーハング』の話である。それは、現代において音楽がアイデンティティと集合的記憶に及ぼす驚くべき影響を分析することに向けた窓である。

◆『ラズム・アーハング』は国民に広く受け入れられている作品に注目している

 プロデューサーのホセイン・ファラーハーニー氏は、同番組の制作方法や制作理由についての説明の中で、以下のように述べた。「『ラズム・アーハング』という番組の制作は、IRIBが戦争作品に関わる一部の分野において、音楽番組とその専門的知識が不足していたためこの番組を立ち上げた、という経緯で実施されました。私は音楽とミュージックビデオの制作、ソルード・マッダーヒー[宗教的に重要な人物の生誕日や大規模な集会において集団で歌われること]やマッダーヒー[殉教や追悼の日に、預言者一族の事績・悲劇等を歌い上げること]の分野に6年間携わってきました。『愛するホセイン』や『愛するマフディー』といった作品から最近の作品に至るまで、私たちはマッダーフ[マッダーヒーの歌い手]の皆さんと共に手がけてきました。このため、私にはこの分野は馴染み深い分野であり、何をすべきなのか私は分かっていました」

 同氏は、以下のように付け加えた。「この番組では、ラマダーン戦争を音楽的観点から検証し、その英雄叙事詩を芸術的観点から見ようと試みました。そのため私たちは、戦地で歌い継がれ、敵と対峙する人々の心情を代弁してきた、広く親しまれている楽曲を取り上げました」

 ファラーハーニー氏は、以下のように続けた。「『ラズム・アーハング』の最も重要な目的は、抵抗に関わる音楽のオーラルヒストリーを特定し、紹介し検証することです。調査・検討グループは、一部のアイテムや楽曲、音楽史といった項目を検討する方法で調査を進めています。その後、アラビア語や英語といった外国語の事例のある事象を検証し、影響力と広い拡散力を持った作品に焦点を当てています。例えば、『サラーム・ファルマーンデ[こんにちは、司令官]』という作品は、アラビア語版と英語版があり、私たちが検討している作品の一つとなっている傑出した事例です。『ラズム・アーハング』の制作や放送の方法は、最近YouTubeで広がっている形式であり、いくつかの作品に対して批評やコメントが寄せられています。このYouTubeの形式は前例がないため、この番組の特徴となっています」

−(2)に続く−

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( 翻訳者:NM )
( 記事ID:62529 )