『ラズム・アーハング』:戦場における抵抗の手段(2)
2026年06月30日付 Jam-e Jam 紙
−(続き)−
◆抵抗の精神に対する音楽の驚くべき影響の検証
『ラズム・アーハング』のプロデューサーは、以下のように語った。「我々の選択基準は、作品の拡散度合いであり、その作品が世界で広く知られているということが重要です。言い換えると、私たちがありふれた一般的な作品を選ぶことはなく、世界での影響力が私たちにとって重要なのです。例えば、レバノンの叙事詩歌手ジュリア・ブトロスによる叙事詩的楽曲『ワイナルマラーイーン[数百万[の人々(アラブ人)]はどこに]』は、シオニスト政権に対するパレスチナ抵抗運動を明確に歌い上げており、サイイド・ハサン・ナスラッラー師やハージ・ガーセム氏[2020年に米軍に暗殺されたイラン革命防衛隊の元高官ソレイマーニー氏]もこの曲について語っていました。この曲はアフヴァーズの歌唱グループ・ザフラーイユーンがカバーしており、アラブ社会からの要望によるものです。8年間に及んだ聖なる防衛[イラン・イラク戦争]を含む世界の重要な戦争の時代に制作された多くの楽曲が分析され、抵抗の精神や、集合的記憶に諸事実が刻み込まれる際に音楽が与える驚くべき影響が検証されてきました」
ファラーハーニー氏は『ラズム・アーハング』の企画開発室やコンテンツ制作チームに言及し、以下のように述べた。「このコンテンツは、6人から成る調査・検討グループによって制作されており、マッダーフたちや歌い手らによるミュージックビデオや音楽の内容と形式が社会に与える影響力を検証しています。例えば、『Bezan Ke Khub Mizani[打て、君は巧みに打てるのだから]』はフランス、ドイツ、オーストリアの集会で歌われており、その作品の影響を示しています」
同氏は、以下のように続けた。「『ラズム・アーハング』は、ホルダード月[西暦5月22日~6月21日]の初めから放送を開始し、現在も放送を続けています。この番組の制作に際しての私たちの課題の一つは、センシティブな問題を含んでいたため、コンテンツを見つけることでした。他方で、この番組には類似した番組がありません。というのも、音楽を対象としてYouTube形式で制作され、一般市民による社会活動を検証する番組はなかったからです。その結果、これは新たな挑戦でもありました。『ラズム・アーハング』が10代の若者に受け入れられるように私たちは努めており、そのため番組の形式や進行方法、言葉遣いやジョークが若者寄りになっています。拡散された番組の動画の一部はよく視聴されており、様式、内容、司会者らの最新のジョークについて肯定的なフィードバックが届いています」
◆『ラズム・アーハング』とは、戦争のさなかにおける生活のリズム
ファラーハーニー氏は、芸術的観点と、イデオロギー及び政治的観点のバランスをどのように保っているのかという質問に答えて、以下のように述べた。「私の政治的立場は明確であり、番組では芸術的観点から最も良い作品を取り上げるように心がけています。我々は『ラズム・アーハング』で真の芸術作品を紹介するように努力しています。このため、我々の検討対象となる作品は芸術作品の観点から見て最良でなければならず、政治的観点から見て革命戦線側に位置していなければなりません。結果として、祖国のために歌われ今日の一般市民レベルで効果的であったいかなる作品にも、私たちは焦点を当てています」
同氏は以下のように付け加えた。「我々はこの番組で、個人や特定のブランドを宣伝せず、マフディー・ラスーリーからモフセン・チャーヴォスィーや国外のマッダーヒー、レゴアニメーションの形で再現され、イラスト化されたマッダーヒーまで、全てを一つの基準で取り上げています。『ラズム・アーハング』は、特定のマッダーフやグループのルポルタージュではありません」
このテレビプロデューサーは続けて、以下のように強調した。「『ラズム・アーハング』は、戦争のさなかの生活のリズムを意味します。『ラズム・アーハング』は戦時中に抵抗運動に発生し、詩人やマッダーフ、歌手に対し、また一般の人々に対してそのような行動を取らしめた出来事、音楽、歌唱グループ、およびあらゆる事象を検証することを意味しています。すなわち、戦場と人々が音楽を生み出す働きをしつつ、音楽も戦場に影響を及ぼしてきたのです」
−(了)−
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:NM )
( 記事ID:62530 )