モロッコ:経済成長と社会的課題
2026年07月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■中央銀行の公式報告書が描くモロッコの2つの姿:経済成長と社会的な脆弱さ
【ラバト:本紙】
モロッコ銀行(中央銀行)が2025年について発表した年次報告書は、国内の経済と社会がもつ2つの側面を示している。同報告書では、大規模な公共投資によって経済成長率が加速している一方で、その経済成長には、マクロ経済を人口動態の変化に対応できる持続的な雇用へと十分につなげられていないという構造的な問題があるとされている。350ページ以上に及ぶこの報告書は、経済指標が示す結果と、人々が日常生活で実際に感じていることとの間に差があることも指摘した。そしてその主な理由として、雇用創出のペースが遅いことや、経済成長の成果が公平に分配されていないことを挙げている。
マクロ経済の面では、モロッコ経済は2025年に4.9%におよぶ著しい成長を記録し、2024年の4.4%を上回った。この成長は主に、農業部門の付加価値が8.2%増加したことに加え、建設業、観光業、非商業サービス部門を含む非農業部門も3.9%成長したことによるものである。しかしこの経済成長をもっとも支えたのは公共投資であった。公共投資の規模は16.3%増加し、最終的な経済成長率に5ポイントも貢献した。
(後略)
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( 翻訳者:永井千尋 )
( 記事ID:62549 )