レンズ豆の本場トルコでももはや輸入物
2026年08月31日付 Cumhuriyet 紙


トルコが遺伝子の中心であり、過去には世界の生産の頂点にも君臨したレンズ豆で、人口増加にもかかわらず生産が減少するとともに輸入に依存する状態になったのは、誤った農業政策が食卓の基本的な食物さえも外部に依存するようになったことを眼前に示している。

36年間でトルコの人口は3000万人増加した。生産は、41万3000トン減少した。ある時は、世界のレンズ豆生産の頂点であったトルコは、第6位に後退した。食卓のレンズ豆の半分はもはや輸入品である。

トルコは、自国で栽培していたレンズ豆を輸入せざるを得なくなっている。

■トルコが遺伝子の中心であったレンズ豆は教訓の絵

農業作家のガーズィ・クトゥルさんは、本紙へのインタビューでトルコのレンズ豆が生産から輸入に押しやられたことを数字によって明らかにした。

クトゥルさんは、「1990年代に5600万人の人口であったトルコにおいて、84万6000トンのレンズ豆が生産されていた。続く36年間人口は約3000万人増え8600万人に上昇する一方、レンズ豆の生産は43万3000トンに後退した。つまり、人口は増えたが、生産は41万3000トン減少した。」と述べて、数字に注意を引いた。

■23年で7600万トンの輸入

一時期、世界のレンズ豆生産において第1位にまで上り詰めたトルコは、現在、第6位に後退した。生産の減少によって、食卓の隙間は輸入品によって埋められた。

クトゥルさんが提供した情報によると、トルコは2003年から2025年までの間で7600万トンのレンズ豆を輸入した。この輸入のために支払われたお金は、54億ドルである。2026年の最初の7カ月でトルコに44万6千トンのレンズ豆が輸入された。

このように、トルコは自国で生産し、遺伝子の中心でったレンズ豆で輸入に依存する状態になった。クトゥルさんは、公正発展党政権時代に生産を支援する代わりに、輸入を選択したと述べて、次のように講評した。「トルコは残念ながら、自国の価値を活かさず、生産支援の代わりに悪い経済のツケを減らすため、全てにおいて輸入品に囲まれる国になった。」

■トルコは作り、カナダが世界に売る

構図の最も衝撃的な側面はというと、レンズ豆の物語がトルコからカナダに伸びたことである。

トルコからもたらされた種子によって、カナダは、今日世界のレンズ豆生産・貿易において重要な力を持つことになった。トルコはというと、自国の製品であるレンズ豆を国外から購入する国の一角となった。

クトゥルさんは、公正発展党時代にレンズ豆の輸入では常にトップ3に入っていたと述べて、2008年に世界で最もレンズ豆を輸入した国がトルコであり、2013年からはトルコが通常第2位にいると述べた。

さらに、トルコを抜いた国がインドであることに注意を引いたクトゥルさんは、人口の違いを強調した。「インドは人口14億人、トルコは8600万人である。これは受け入れられる状態ではない。」

■スープのレンズ豆の半分が輸入物

トルコでのレンズ豆生産は、人口増加に歩調を合わせなかった。こう語るクトゥルさんは、浮かび上がった構図の結果もこう明言している。「公正発展党期にトルコのレンズ豆生産は、41万2000トンとなった。人口増加の中、増産しないと残る道は一つとなる。それは輸入。だからこれが選択である。」と述べた。

クトゥルさんによると、今日、人々の最も基本的かつ最安値の食品の一つと知られるレンズ豆のスープの相当部分は外部からきている。公正発展党政権期において、レンズ豆のスープの半分が輸入されたレンズ豆であるとし、トルコの農業が、次第により一層輸入に依存する状態になっていると述べた。

◾️高プロテインのものを輸出し、質の低いものを輸入

レンズ豆における矛盾はこれだけに尽きない。ある訴えによると、トルコはプロテインの質の高いレンズ豆を輸出する一方で、国外からより質の低いレンズ豆を輸入している。農民たちの産品を守るべき土地生産物事業所(TMO)の購入政策もこうした議論の別の一翼をなしている。

専門家たちは、とりわけ緑レンズ豆では産品が生産者たちの手を離れたのちTMOが発表する購入価格が生産者以上に取り扱い業者有利に働いていることを指摘している。生産者たちは反発している。「生産者の友TMOは業者の友TMOに移行した」と述べて誤った農業政策が生産を尽きさせているのを厳しく批判している。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:62760 )