クルドの政治路線は分裂するのか
2026年09月07日付 Medyescope 紙
クルドの政治路線は分裂するのか。本紙のルシェン・チャクル編集長は、人民平等民主党が変じる新しい政党、収監中の人民民主党セラハッティン・デミルタシュ前党首の可能な役割、クルド政治路線の分裂の可能性を論じた。
ルシェン・チャクル編集長は、人民民主党(人民平等民主(DEM)党はその後継)が変じる新しい政党、エディルネ刑務所に収監中の人民民主党セラハッティン・デミルタシュ前党首が果たせる役割、クルド政治活動において発生し得る分裂の危機を取り上げた。
■新党はトルコの政党かクルドの政党になるのか
チャクル編集長は、アブドゥッラー・オジャランが新しい政党が「トルコの政党」となるとの主張を続けるが、これが受け入れらるかどうかは疑問であると述べた。
「オジャランが今まで話してきたことから分かる限りでは、「トルコの政党」となるとの訴えは未だにあるが、左派あるいは別の勢力に向けて彼が語ったことが受け入れられるかどうかは疑問である。2015年のプロセス、[国としての]トルコ化のプロセスを当時のデミルタシュとユクセキダー両共同代表は推し進め、彼らがクルドでない、クルド活動から距離を取っている人々も引き込む可能性があったからである。実際のところそうなった。しかし、現在はオジャランの政党となる予定で、オジャランが同じことを行うつもりなのか。このことをできるのか。」
エディルネ刑務所に収監中の人民民主党セラハッティン・デミルタシュ前党首が新しい政党で効果的な役割を果たすと考えていると説明したチャクル編集長は、次のように話した。
「セラハッティン・デミルタシュ前党首は、何らかの形でこの政党に身を置くと考えている。さらに、強力な形で存在する可能性が高いと考えている。もしその時までに彼が出所するならば、―彼が出所することを願うが―、彼の身に政治的な禁止事項などがなければ、新しい政党の来春の党大会でその党の共同代表の一人がセラハッティン・デミルタシュになるものと考えている。」
■分裂の主張は時期尚早
チャクル編集長は、クルド政治路線分裂の可能性に関するジャーナルリストのセダト・ボズクルトの記事について、ボズクルトの分裂の主張は時期尚早であると述べた。
「そこで述べられた多くの事を重要視するとともに分裂の主張は時期尚早であると考えている。そこでボズクルトが述べた、クルド活動と提携した一連の社会主義政党が離脱する可能性は、もちろん高い。元々、私たちはクルド問題解決過程の中でこのことを目にした。多くの政党の中に身を置き、この連合の中におり、あるいは近くに位置する政党と人々は、今回の過程をとても批判的に見ており、離脱もあり得る。しかし、このことのみが明示的な事象ではない。なぜなら、こうした諸政党や人々が[政治勢力の中で]とても大きなウエートを占めていないからである。」
■足きり問題はあり得ない。
新しい政党の選挙での成功に関して論じたチャクル編集長は、[規定の投票率を超えないと国会で議席を獲得できない]足切り問題が発生しないとみていると述べた。
「新たに創設される政党に足切り問題が発生するとは全く考えていない。大いに、特に地域あるいはクルド人有権者の票は増大するだろう、明白な過ちを犯さない限り。もしデミルタシュ前党首のようにトルコ化の視座を持ち、この問題において説得的な人々を党の顔に効果的な形で据えるならば、2015年6月の選挙より大きな成功さえもあり得るだろう。」
■大統領選挙「クルドの決定に野党も関係」
チャクル編集長は、可能性のある大統領選挙でクルドが政権とともに行動するだろうという主張に触れ、最大野党の態度もその要因となると強調した。
「彼ら[クルド人]は、2023年[大統領及び総選挙]に当初からクルチダルオール党首を支持した。しかし、クルチダルオールは、[大統領選の]第二回投票の前にユミト・オズダー勝利党党首と協定書にサインして、クルド人を明確に売った。[クルド人の]活動は、こうしたことを経験しているので、今から、この先、政権に協力しようとしているのかと問い詰めたり、あるいは締めつけたりするのは、こうした状況である以上、あまり意味のあることではない。今後行われる大統領選でクルド人が誰とともに活動をするかを決めるのは、単にエルドアン大統領やオジャランではなく、同時に最大野党だろう。彼らがどの問題にどのような態度を取り、候補者が誰になるかが決め手となるだろう。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:62782 )