ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記辞任について

2007年10月21日付 E'temad-e Melli 紙
【モハンマドアリー・アブタヒー】アリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記の辞表が受理されたことは、我が国の現状において最も重大な出来事の一つである。

ロウハーニー前書記の時代、国家安全保障最高評議会の議員だった時分、核問題をめぐる過去の交渉手法を批判し、当時歴史的な意見として、「我々は真珠〔訳注:ウラン濃縮技術等、核技術を指す〕を与えた代わりに、チョコレート〔訳注:原子力発電所の建設をめぐる技術協力等を指す〕をもらったようなものだ」と述べたことのあるラーリージャーニー氏だが、今彼自身が職務を続けられなくなっている。

過去に対するこの批判的な見解によって、第9政権〔アフマディーネジャード政権〕発足後、彼は国家安全保障最高評議会の有力な書記として政治の場に姿を現した。

このポストに就任し、核問題をめぐる交渉の仕事に着手して以来、アフマディーネジャード大統領と意見が食い違い、いくつかのケースではこの意見の相違が目に見えて明らかになり、国内外のメディアでも彼と大統領の意見の対立がはっきりと表れていたにもかかわらず、今日に至るまで、彼はこのポストに留まり、現実的に交渉を続けてきた。

ラーリージャーニー氏は今、「真珠は手に入っていないし、チョコレートも受け取っていない。現行の外交政策ではこの先も、チョコレートが手に入らないばかりか、国民の日常生活もいっそう苦しくなるだろう」と感じているものと思われる。

一方、アフマディーネジャード大統領が「核問題は終わった」と宣言しても、世界では依然として核問題は未解決であるから、当然、交渉人の仕事は不毛になる。ラーリージャーニー氏は、「核問題は終わった」と大統領が宣言したにもかかわらず、交渉に臨む用意をしなければならず、当然のことながら、終わった問題について話し合うことには意味がない。

世界には国際社会の要請に対する無回答の意味に当然受け取られる今回の変事は、イランにとって重大かつ危険なニュースと評価される。

〔ヨーロッパがイランに対して提案した妥協案を〕「真珠とチョコレート」に喩えたあの極端な見地のラーリージャーニー氏が辞任という結末に行き着くとき、このことは間違いなく、国際的には苦く危険な意味を帯びてくる。

周知のとおり、世界は口実を求めており、この地域にイラン国民という新たな犠牲者を出したがっているのだから。


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翻訳者:佐藤成実
記事ID:12229