あとは神頼み? 大学の学生選抜試験を前に、受験生は墓廟で合格祈願

2008年06月13日付 Hurriyet 紙
ÖSS(学生選抜試験)のための長い道のりも残りわずか。受験生とその家族らの緊張は高まる。昨年同様今年も同じ光景が繰り広げられている。日曜日に行われる学生選抜試験を前に、墓廟には受験生とその家族らが殺到した。

■アダナ

 アダナにあるチョバンデデ墓廟には多くの受験生とその家族が訪れた。

 自分に合った職業を目指し、6月15日の学生選抜試験に備える学生らは「迷信」と言いながらも墓廟に押し寄せた。チョバンデデ墓廟を訪れた何人かの学生は、迷信と知っていながらも心を落ち着かせるために訪れたと話す。学生とその父兄らは、頭が良くなり、試験に合格しますようにと、手とペンで墓廟にさわり、祈願した。

試験前に家族の勧めで、墓廟で祈りをささげたと語る受験生のセミフ・チェヴィレンは、「試験に合格するため、私たちは一生懸命勉強しました。少なくとも一つは合格しますように。以前に我々の家族もこのようなお祈りをしました。家族も願掛けを信じています。私は自分から行きたいと思い、お参りしました。大学入学が目標です。今年の試験は難しくないと思っています」と語った。

昨年試験で不合格となったウウル・カラブルトも、墓廟を訪れた一人である。「今年は合格するために、お祈りをしたいと思っています。私は教師になりたいと思っています。たぶんうまく行くと思います。友達のためにもお祈りしました」と話した。警官になりたいと語るネスリハン・クルも試験が心配で墓廟に来たが、試験に合格するため墓廟に願掛けをするなんて迷信だとも述べた。
墓廟にお祈りのためやってきた学生やその父兄らは、顔を隠して、カメラにとられることを拒んだ。

 墓廟にいる関係者らは、訪問者数はここ最近増加傾向にあると述べ、「通常は1日に100人ほどの訪問者数であるが、ここ2日は1日に200人にもお越しいただいた。訪問者の大部分は学生選抜試験の受験生である。墓廟を、「頭が良くなるように」と手とペンでさわり、木に布を結び付ける人も見られる」と話した。

■ディヤルバクル

 ディヤルバクルでも、日曜日に行われる学生選抜試験の受験生が、試験前に墓廟へ殺到した。壁に合格祈願の文字を書く受験生や、自分の手にヘンナを塗る受験生もいた。


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翻訳者:永井ひとみ
記事ID:14061